研究課題
本研究では、国全体を悉皆的にカバーする匿名の要介護認定情報・介護レセプト等情報、レセプト情報・匿名特定健診等情報、国・広域地域・多施設の各種の関連データ、各種行政統計、各種調査データ等の大規模データベース(以下、DB)を、厳密なセキュリティのもとに構築し拡充・強化した。そして、これらの全国大規模、広域地域、多施設のミクロデータを用いて、個人レベルの健康、施設レベル、地域レベルの健康・医療・介護のパフォーマンスについて、これらを計測する技術、さらに地域毎に計測する技術を研究開発し、健康と医療介護の社会システムの諸側面から諸要素の構造や関連を評価する解析を行った。健康・医療・介護のパフォーマンスとは、健康余命・自立期間、重要疾病・事業等のリスク調整アウトカム、エビデンスに基づく推奨の遵守率、ケアへのアクセス、要介護状態のリスク調整悪化率等を指す。地域レベルの健康においては、上記DBの要介護度情報および認知症自立度ミクロデータを用いて、自治体及び二次医療圏毎の健康余命を各種算出した。そして部分的最小二乗(PLS)回帰や因果推論を考慮した多変量解析を行い、社会経済因子の恵まれていること、認知症サポーター活動などが、長い健康余命との関係を定量的に見出すなど、その地域レベルの社会経済要因を検討することができた。地域レベルの医療・介護においては、上記DBのミクロデータを用いて、急性心筋梗塞と脳梗塞のケアにおけるプロセスやアウトカムの質、アクセス、費用等を全国の二次医療圏で計測する方法を開発し実測するに至った。上記パフォーマンスと地域の社会経済・資源因子との関係を部分的最小二乗法等用いて解析し、地域のパフォーマンスに係る重要な偏在変数を見出した。また、COVID-19パンデミックの健康や医療介護システムへのインパクトを多側面から迅速に解明し、関連施策体系について検討した。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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