研究課題/領域番号 |
19H01078
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
上島 通浩 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (80281070)
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研究分担者 |
上山 純 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (00397465)
加藤 沙耶香 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (40723002)
榎原 毅 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (50405156)
佐藤 博貴 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (70775965)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 肥満促進物質 / 小児 / 曝露評価 / 化学物質 / 尿 / 腸内細菌叢 |
研究成果の概要 |
小児の肥満は成人期の2型糖尿病、脂質異常症、高血圧等の発症に結びつく公衆衛生上重要な課題である。本研究では、脂肪生成や体脂肪蓄積の促進要因として環境化学物質(肥満促進物質obesogen、OB)が作用するという概念に着目し、愛知県における出生コホート研究参加児を対象に、幼児期におけるOB候補となりうる化学物質への曝露を調べるとともに、曝露と体格指標との関連解明を目指した。化学物質への曝露量は、尿中に排泄される親物質または代謝物の測定により評価し、複合曝露を網羅的に評価するための手法開発をモデル化学物質を用いて行った。また、化学物質の体内動態の観点から幼児期の腸内細菌叢解析を行った。
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自由記述の分野 |
衛生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の第1の意義は、体が急激な成長段階にある幼児期の化学物質曝露に注目し、肥満促進物質の候補および候補となりうる物質について、千人以上の規模の尿中排泄物質測定を行ったことにある。排尿自立前の時期の小児を対象にこの規模で行われた研究は、世界でもきわめて少ない。第2の意義はこの測定が出生コホート研究の一環として行われたことにある。本研究は、対象とする8歳までの時期に加え、後継プロジェクトが対象とするそれ以降の時期における各種成長指標との関連の解析の基盤となる。第3の意義は、本研究が異なる作用機序が想定される物質群への複合曝露の解明を念頭に置いた点にある。網羅的曝露測定への新しい道を切り拓いた。
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