研究課題
基盤研究(A)
本研究は、マルチフィジックス計算科学に関する研究提案であり、特に地盤構造物の安定状態から崩壊過程(固体力学と流体力学の両方にまたがる)を経て最終形態に至るまでを一気通貫に再現可能な数値シミュレーション手法の開発である。具体的には、物性変化をシームレスに繋ぐ数理モデルを構築し、物質粒子法(MPM)を改良したシミュレーション手法を開発する。本研究が対象とする崩壊過程は、ゲリラ豪雨時の地崩れなど社会的応用も含み重要性が高い。また、学術的にはマルチフィジックス計算手法の未踏領域を含んでおり、研究成果が出れば一つのブレークスルーになりえる。仮に基本的物理法則(構成則、数理モデル)の構築に至らなくとも、シミュレーション手法の進展は期待できる。