研究課題
基盤研究(A)
人工知能やビッグデータ処理では、並列計算のための通信コストが重要である一方、計算結果は近似値でよい場合が少なくない。本研究ではそのような応用に向け、フォトニクスを用いることで、一定の通信誤りを許容しつつ高バンド幅低遅延の通信を実現するとともに、通信誤りを前提とした計算アルゴリズムを設計することによって、計算機システム全体としての近似計算性能を向上させることを目指している。通信誤りを前提として計算機システムを再設計するというアイデアは斬新である。また研究対象は計算機アーキテクチャから近似アルゴリズムの設計まで幅広く、当該学問分野の発展・融合が期待できる。Society 5.0に向けて人工知能やビッグデータ処理の重要性は増しており、本研究成果の社会への貢献も期待できる。