研究課題
基盤研究(A)
創薬研究を始めとしてさまざまな分野で用いられている分子動力学シミュレーションに対する専用計算機MDGRAPE-5の開発である。現行システムの20倍以上の実行性能実現を目指して、システムオンチップの基盤設計を行う。特に専用化が不十分であった結合力計算の性能改善、全体性能向上のためのイベント処理システムの改善に取り組む。分子動力学シミュレーションの高速化は、生命科学、創薬研究への波及効果が高い研究提案であり、実用化を視野に入れた実システムの構築を目指していることから、学術的意義のみならず新産業の創出も期待できる。すでに米国等では分子動力学シミュレーション専用機の商業利用も進められており、本邦においてそれらに対抗する研究の意義は高い。