研究課題
基盤研究(A)
異常や変化の現象が生じる前の予兆を早期に検出し、その原因を解析するために「予兆情報学」の創生を提案している。「予兆情報学」は、データとその背後にある潜在空間を考え、異常や変化が現象としてデータに表れる前に、潜在空間には先に構造的変化が現れるとし、これを予兆として検出する方法を提案している。ビッグデータの存在を前提とした予兆は学術的に意義があり、実問題への応用により社会的課題の解決に寄与できると期待できる。特に、これまで個別に扱われてきた経済学・医学・物理という異なる複数の分野にわたる予兆の問題を数理的方法論(潜在的ダイナミクスに基づく予兆検知理論)により統一的に解決しようとする点で、先導的な知見と技術開発が期待できる。