研究課題
基盤研究(A)
選好を、文化的生産物ではなく、「経験・学習によって獲得された、感覚刺激の統計的レギュラリティに対する潜在的認知バイアス」と捉え、普遍性と多様性を統一的に説明する。量的には10万種の刺激に対する3万人のデータをクラウドソーシングで集め、質的多様性には、類人猿から、幼児、専門家までを実験対象とするなど、有効性のある検証を行う。選好に対する文化の影響力を重く見る従来の考え方に対して、新学説を打ち立てるもので、学術的意義は大きい。学説が証明されれば、管理された実験環境で選好を分析・研究することが可能となり、シミュレーションも可能となる。結果、選好に対する研究が著しく進展し、実用的には、サービスや製品開発に関する新しい方法論を産むものと期待できる。