研究課題/領域番号 |
19H01119
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
中内 茂樹 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00252320)
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研究分担者 |
伊村 知子 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (00552423)
松井 淑恵 豊橋技術科学大学, エレクトロニクス先端融合研究所, 教授 (10510034)
白井 述 立教大学, 現代心理学部, 教授 (50554367)
Shehata Mohammad 豊橋技術科学大学, エレクトロニクス先端融合研究所, 准教授 (60444197)
日根 恭子 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70625459)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 選好 / 絵画 / 配色 / 文化差 |
研究実績の概要 |
絵画に対する選好に関し、これまでは原画に対する配色の色相を操作した場合について、同じ空間レイアウトの絵画刺激に対して選好実験を実施していたが(同じ絵画に対する相対値選好評価)、今回は異なる絵画に対してVASを用いて選好データを計測した(異なる絵画に対する絶対値選好評価)。対象とした絵画は68枚であり、実験参加者は日本人80名、米国人109名であった。実験参加者は絵画それぞれに対して、-50から+50までの値で選好の程度を回答した。その結果、日米の参加者から得られた選好データを比較した結果、両者の間には有意な相関が認められ(r=0.53, p<0.001)、全体的な傾向として文化に依らない普遍的な傾向が絵画に対する選好に見られることがわかった。一方、さらに詳細な特徴を解析した結果、好ましいとされた絵画については文化差は見られず、共通していたが、好ましくない(嫌い)とされた絵画については、日米の間で大きな差が見られたことから、好きと嫌いの間で異なる特徴量が関与している可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの絵画配色に対する選好に関する研究をさらに発展させ、日米間の選好の共通点、相違点を明らかにすることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
絵画配色に対する「好きと嫌い」に関わる色彩統計量を明らかにするとともに、その発達過程についての考察を進める。
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