研究課題/領域番号 |
19H01128
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
永島 計 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40275194)
|
研究分担者 |
上條 義一郎 獨協医科大学, 医学部, 教授 (40372510)
中田 大貴 奈良女子大学, 工学系, 教授 (40571732)
眞野 博彰 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 研究員 (10571581)
丸井 朱里 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教 (50824554)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 濡れ感 / むれ感 / 温熱的快適感 / 湿度 / 含水量 / 温度感覚 / 感覚神経 / 皮膚温度 |
研究成果の概要 |
本研究は、湿潤感覚に影響を与える要因を調査した。まず、異なる水分含有量(0.00~18.75 microgram/cm2)のフィルターペーパーを30℃で触れた際の湿潤感覚を調べた。水分量が増えると湿潤感覚を感じる割合は増加したが、11.25 microgram/cm2;で頭打ちとなった(68.1±25.5%)。次に、18.75 microgram/cm2のペーパーを用い、温度を20~40℃に変えた実験では、30℃未満では温度が低いほど湿潤感覚が増加し、30℃以上では温度との明確な関係は見られなかった。30℃では湿潤感覚が一貫して確認されたが、低温では冷感、高温では温感や熱感が影響を与えた。
|
自由記述の分野 |
温熱生理学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
湿度感覚や濡れ感のメカニズムは未だに明らかではない部分が多い。この研究は、湿潤感覚に影響を与える要因として触知する物質の含水量と温度の関係をを明らかにする学術的意義を持っている。研究では、両者が湿潤感覚に影響を与えることが示され、かつこの関係を定量的に明らかにすることに成功した。生体の触覚のうち、濡れ感覚に関する基本的な理解を深めるだけでなく、人工皮膚や感覚代替デバイスの開発にも貢献する可能性が示唆された。また、湿潤感覚の研究は、医療分野での治療法や製品開発にも応用される可能性があり、快適性や機能性の向上に寄与することが期待される。
|