本研究は、蓄積された過去の歴史的な状況記録、行動記録、状態記録など歴史的ビッグデータを用いて、江戸時代を時空間的に復元するための基盤を構築するものである。具体的には、歴史的記録に対するデータ駆動型アプローチの適用事例として、江戸時代の天気や地震に関する自然の復元や、江戸時代の幕藩体制の人物情報等に関する社会の復元などの可能性を追究するものである。 もし実現できれば、歴史記録保持大国である日本の利点を十分に活用した日本版タイムマシンができ、これは世界の他の地域での復元に対する接続点になるため、学術的な意義は大変大きい。研究計画は、データの種類に応じた書式法や、データ統合、アプリの開発などが具体的に検討されており、研究体制も工学、理学、文学分野の専門家が参加しており妥当な体制であるので実現の可能性は高いと期待できる。
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