研究課題/領域番号 |
19H01141
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分62:応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
北本 朝展 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 教授 (00300707)
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研究分担者 |
橋本 雄太 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 助教 (10802712)
加納 靖之 東京大学, 地震研究所, 准教授 (30447940)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 歴史ビッグデータ / データ構造化 / エンティティ / 識別子 / 歴史GIS / IIIF / 機械学習 / 研究基盤 |
研究成果の概要 |
「歴史ビッグデータ」という新しい研究分野を確立するための基礎的な研究を進めるとともに、歴史ビッグデータの構築を推進する研究基盤を公開した。まず、歴史ビッグデータ構築の参照モデルとなるよう、データ構造化ワークフローのモデル化に取り組み、文書空間と実体空間を双方向的に結合する新しいモデルを提案した。次に、実体空間の構造化となるエンティティデータベースの拡充を進め、現代から過去に至る様々な粒度の地名に識別子を付与するとともに、歴史災害に関する識別子の付与も進めた。さらに、歴史ビッグデータに関わる様々なツールも構築し公開することで、今後の歴史ビッグデータ研究の基礎を築くことができた。
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自由記述の分野 |
人文情報学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「歴史ビッグデータ」は、過去の世界を探る新しい研究方法であり、歴史的記録から機械可読なデータを生成し、それらを統合解析することで、新しい視点から過去の世界を調査するための学術的な枠組みである。データ構造化ワークフローのモデル化や、多様な研究基盤の公開などを通して、今後の歴史ビッグデータ研究の基礎を確立したことが、本研究の学術的意義である。一方、複数の分野の研究者が歴史ビッグデータという言葉を違和感なく使うようになり、一般市民向けの雑誌や新聞でも歴史研究にAIやビッグデータを活用する特集が組まれるなど、「歴史ビッグデータ」の概念が社会に広く浸透したことは、本研究の社会的意義と言える。
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