研究課題
基盤研究(A)
本研究は、研究代表者らが開発した多元素分析法と安定同位体比分析法を活用して、海水中微量金属の濃度・同位体比の海盆規模や表層から底層までの三次元・時間変動を明らかにすることを目的とする。これらの結果から、太平洋やインド洋などにおける微量金属の濃度および安定同位体比の鉛直断面分布の解明や、海洋鉛直分布に基づく海水とエアロゾルや海洋堆積物との間の相互作用の理解などが進展すると期待される。研究代表者らは海水中の微量元素の濃度および同位体比の定量に対して革新的な分析法を確立しており、本研究においてさらに多くの元素の濃度・同位体比の分析法を確立することを企図している。他のグループでは成し得ない分析結果が得られ、それに基づく海洋中の微量元素の起源や動態について新たな知見が得られると期待される。