研究課題
基盤研究(A)
ダイオキシン類の発達期曝露が認知症の発症・増悪に関与する科学的知見を集積し、ダイオキシンによって老年期に生じる認知的柔軟性の低下に焦点をあて、ヒト調査と動物毒性実験により、影響の質と程度、そしてその毒性機構を明らかにする。更に、高次認知機能の表現型解析技術を確立し、人間の高次脳機能の新たな健康リスク指標を提示する。超高齢社会において認知症と化学物質への曝露との関係は社会的に極めて関心が高いテーマであり、胎児期曝露の老齢期の認知機能への影響の解明という非常に困難な研究に対し大きな成果が期待される。