研究課題
基盤研究(A)
本研究は、海鳥をデバイスとする新しいアイデアをもとに、広域スケールの汚染マップを作ることを目的としている。具体的には、北太平洋西部において、動物装着型データロガーを用いて、より多数の外洋性海鳥個体の移動を通年追跡し、集中度が高いホットスポットの抽出を行う。また、全個体の血液・羽根など体組織の汚染物質濃度を測定し、汚染度を地図化する。汚染物質の生体影響を解析しホットスポットのリスクを評価する。海鳥に注目した残留性有機汚染物質、Hgについての汚染状況を調べ、海域のホットスポットを特定する方法論は興味深く、生物多様性・資源保全に利用可能な汎用性の高い新たな手法を開発が期待される。