研究課題
基盤研究(A)
魚類の性分化と生殖機能は、遺伝情報以外の外的環境要因の影響も受けやすく、特に水温は性決定機構の撹乱因子であり、高水温は生殖細胞の退行変性を引き起す。本研究は地球温暖化と気候変動が魚類資源とそれを取り巻く生態系に与える悪影響を予測するため、世界各地に分布し、水温起因の生殖障害が生じやすいトウゴロウイワシ目魚類に着目し、魚類繁殖機構に及ぼす地球温暖化・気候変動影響の早期警戒指標の構築を目指す。本研究課題の学術的な問いは明確で、その社会的意義も認められる。世界的な研究ネットワークを構築し、研究を進める体制が構築されており、調べるスケールも広域である。