イングランド啓蒙への学際的アプローチ ―「開かれた理性」の復権を目指して

2022 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 19H01203
• 研究機関: 中央大学
• 研究代表者: 青木 滋之 中央大学, 文学部, 教授 (50569069)
• 研究分担者: 小城 拓理 愛知学院大学, 総合政策学部, 准教授 (10733040) ; 後藤 大輔 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 助手 (90835399) ; 下川 潔 学習院大学, 文学部, 教授 (40192116) ; 瀧田 寧 日本大学, 商学部, 准教授 (10784663) ; 武井 敬亮 福岡大学, 経済学部, 准教授 (90751090) ; 竹中 真也 中央大学, 人文科学研究所, 客員研究員 (50816907) ; 中野 安章 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 講師(非常勤) (40896940) ; 沼尾 恵 慶應義塾大学, 理工学部(日吉), 准教授 (20709232) ; 渡邊 裕一 熊本学園大学, 経済学部, 准教授 (60848969)
• 研究期間 (年度): 2019-04-01 – 2023-03-31
• キーワード: イングランド啓蒙 / 啓蒙主義 / 社会契約論 / 寛容論 / 実験哲学 / リチャード・フッカー / ジョン・ロック / 啓蒙主義に先立つ啓蒙

研究実績の概要

2022年度では、2019-2022の基盤B研究課題「イングランド啓蒙への学際的アプローチ　―「開かれた理性」の復権を目指して」の総括を行うべく、論文集に掲載予定の各章の構想発表を行った。研究会を以下のように複数回開催した。
第26回研究会：小城拓理「フィルマーの契約論批判再考」、沼尾恵「ロックとヴォルテールの寛容論の比較」、青木滋之「イングランド啓蒙」に賛成／反対の二次文献の紹介＊＊第27回研究会：内坂翼「イングランド啓蒙における自由論の展開」、田子山和歌子「啓蒙時代以前の光　リチャード・フッカーにおける理性主義」＊＊第28回研究会：社会思想史学会セッションの準備（「イングランド啓蒙への視角――平明性、自律性、寛容性」）＊＊第29回研究会：セッションを踏まえた上での論集の打ち合わせ＊＊第30回研究会：イングランド啓蒙にかかわる先行研究の紹介（内坂報告「ジョナサン・イスラエル『精神の革命：急進的啓蒙と近代民主主義の知的起源』」、青木報告「John Roberson, The Case for the Enlightenment : Scotland and Naples 1680-1760」）
また、本研究課題の成果を問うため、社会思想史学会セッションにおいて発表者三名およびコメンテーター一名の発表を行い、関連分野において研究を行っている研究者らの反応や反論を取り込み、論文集に向けてブラッシュアップを行っていった。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [雑誌論文] 書評：Jeffrey R. Collins, In the Shadow of Leviathan: John Locke and the Politics of Conscience (Cambridge, 2020) (2023)
  • 著者名/発表者名: 武井敬亮
  • 雑誌名: ピューリタニズム研究 巻: 16 ページ: 117-118
• [雑誌論文] ダーウィンと科学哲学 ―同時代、現代の視点から― (2022)
  • 著者名/発表者名: 青木滋之
  • 雑誌名: 地質学史懇話会会報 巻: 58 ページ: 5-8
• [雑誌論文] Improvement as the Foundation of Liberty: Locke on Labour, Equality, and Civic Membership (2022)
  • 著者名/発表者名: 柏崎正憲
  • 雑誌名: Locke Studies 巻: 21 ページ: 56-87
  • DOI: 10.5206/ls.2021.11110
  • 査読あり
• [雑誌論文] 「カドワースとバークリにおける「思念」について」 (2022)
  • 著者名/発表者名: 竹中真也
  • 雑誌名: 紀要ー哲学（中央大学文学部） 巻: 64 ページ: 59-75
• [雑誌論文] ［学界展望］アイルランドの哲学・思想（芸術・宗教・科学を含む） (2022)
  • 著者名/発表者名: 中野安章
  • 雑誌名: イギリス 哲学研究 巻: 45 ページ: 85-94
• [学会発表] イングランド啓蒙の「啓蒙」を考える―定冠詞か、複数形か (2022)
  • 著者名/発表者名: 青木滋之
  • 学会等名: 社会思想史学会第47回大会
• [学会発表] 分析的方法と思想史研究をどう架橋するか (2022)
  • 著者名/発表者名: 青木滋之
  • 学会等名: 第16回ジョン・ロック研究会 下川潔先生退職記念シンポジウム
• [学会発表] Locke and Toland on Authority and Reason (2022)
  • 著者名/発表者名: Shigeyuki Aoki
  • 学会等名: 2022 John Locke Conference
• [学会発表] 自律性・自立性（セッション「イングランド啓蒙への視角 平明性、自律性、寛容性」） (2022)
  • 著者名/発表者名: 柏崎正憲
  • 学会等名: 社会思想史学会第47回大会
• [学会発表] 「哲学する」ことの意義はどのように伝わるのかーロックの『知性の正しい導き方』とデューイの『思考の方法』を手がかりにしてー (2022)
  • 著者名/発表者名: 瀧田寧
  • 学会等名: 日本イギリス理想主義学会・第17回研究大会
• [学会発表] 『知性の正しい導き方』をどう読むか (2022)
  • 著者名/発表者名: 瀧田寧
  • 学会等名: 第16回ジョン・ロック研究会、特別企画「下川潔先生退職記念シンポジウム」
• [学会発表] イングランドにおける啓蒙の特質としての〈寛容性〉―ロック以降の「理性」認識の展開― (2022)
  • 著者名/発表者名: 武井敬亮
  • 学会等名: 第47回社会思想史学会大会、セッション
• [学会発表] ジョン・ロックの『パウロ書簡注解』における理性と啓示の関係性について (2022)
  • 著者名/発表者名: 武井敬亮
  • 学会等名: 第16回ジョン・ロック研究会
• [学会発表] ウィストン『地球の新理論』（1696）のニュートン主義自然神学 (2022)
  • 著者名/発表者名: 中野安章
  • 学会等名: 第16回バトラー研究会