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2022 年度 実績報告書

ギリシア・アラビア・ラテンにおける新プラトン主義思想の伝播と発展

研究課題

研究課題/領域番号 19H01204
研究機関早稲田大学

研究代表者

小村 優太  早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (20726822)

研究分担者 袴田 渉  南山大学, 人文学部, 准教授 (70726588)
小林 剛  聖心女子大学, 現代教養学部, 非常勤講師 (70753846)
山崎 達也  公益財団法人東洋哲学研究所, その他部局等, 主任研究員(移行) (70838557)
西村 洋平  兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (90723916)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード新プラトン主義 / プロクロス / アヴィセンナ / ディオニュシオス / エックハルト / アルベルトゥス・マグヌス
研究実績の概要

本研究課題は2022年度が最終年度となるが、コロナ禍による海外研究者招聘の問題により、2023年度までの延期を行った。
最終年度となる2023年度にイタリアのアヴィセンナ研究者Amos Bertolacci氏を早稲田大学および京都大学に招聘し、アラビア哲学と新プラトン主義にかんする講演を3度実施し、それによって日本の研究者及び大学院生へのアウトリーチを行い、またBertolacci氏との研究連携を行うことにより、今後の研究への展望を確認することができた。具体的には早稲田大学において2回、京都大学において1回の講演会を実施し、その後は参加者を交えて長時間のディスカッションを行い、いずれも盛況のうちに終了した。
それに先立つ2022年度には、Bertolacci氏招聘にあたって研究代表者および分担者全員で新プラトン主義の最新研究の論文講読を実施し、分担者同士のあいだでの最新研究動向の共有をおこなった。こちらにかんしても、研究分担者同士がそれぞれの専門分野に近い論考をお互いに解説し合うことによって、多人数による共同研究の長所が十分に発揮されたと考えられる。
2022年および2023年に亙る長期の展望となったが、最終年度において海外からの研究者を招聘し、若手研究者や大学院生を交えての活発なディスカッションも実施できたことにより、ギリシア、アラビア、ラテンにおける新プラトン主義の発展および展開を明らかにするという本研究の当初目標について、一定以上の成果を得ることができ、また当該分野における将来の日本の研究の発展にたいする新たな礎を築くことができたと考えられる。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (19件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件) 学会発表 (9件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] アルベルトゥス・マグヌス『「原因論」註解』訳注(1)2024

    • 著者名/発表者名
      小林剛
    • 雑誌名

      紀要哲学

      巻: 66 ページ: 39,55

  • [雑誌論文] エックハルトにおける神性の形而上学――ドイツ語説教109の哲学的解釈への試み――2023

    • 著者名/発表者名
      山崎達也
    • 雑誌名

      イスラームの内と外から――鎌田繁先生古稀記念論文集――

      巻: - ページ: -

  • [雑誌論文] Wer ist Lehrer? Die Belehrungslehre des Augustinus2023

    • 著者名/発表者名
      Tatsuya Yamazaki
    • 雑誌名

      Schule als Lern- und Lebensraum Nationale und internationale Perspektiven der Schulpaedagogik und Schulentwicklungsforschung. Festschrift für Prof. Dr. Barbara Drinck

      巻: - ページ: -

    • 国際共著
  • [雑誌論文] アルベルトゥス・マグヌス『「原因論」註解』における神名論2023

    • 著者名/発表者名
      小林剛
    • 雑誌名

      中世哲学研究VERITAS

      巻: 65 ページ: 1,25

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アルベルトゥス宇宙論におけるアヴェロエス受容2023

    • 著者名/発表者名
      小林剛
    • 雑誌名

      カルチュール

      巻: 17 ページ: 25,41

  • [雑誌論文] イスラーム思想における障害の歴史的分析2023

    • 著者名/発表者名
      小村優太
    • 雑誌名

      中東のなかの「障害と開発」

      巻: - ページ: 59,77

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アラビア哲学と翻訳, 自然言語の限界にたいする挑戦2023

    • 著者名/発表者名
      小村優太
    • 雑誌名

      未来哲学

      巻: 5 ページ: 73,89

  • [雑誌論文] アヴェロエス『矛盾の矛盾』における天体の動者について2022

    • 著者名/発表者名
      小林剛
    • 雑誌名

      中世思想研究

      巻: 64 ページ: 41,54

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 哲学入門と翻訳 ―ボエティウスの『エイサゴーゲー』訳注をめぐって―2022

    • 著者名/発表者名
      西村洋平
    • 雑誌名

      中世思想研究

      巻: 64 ページ: 105,114

    • 査読あり
  • [学会発表] ディオニュシオス『教会位階論』における儀礼とテウールギア2023

    • 著者名/発表者名
      袴田渉
    • 学会等名
      第30回新プラトン主義協会大会
  • [学会発表] 無からの創造は哲学的に証明可能か ―トマス・アクィナス、アラビア哲学、アルベルトゥス・マグヌスに即して―2023

    • 著者名/発表者名
      小林剛
    • 学会等名
      第72回中世哲学会
  • [学会発表] プロティノス第51論考「悪とは何か、そしてどこから生ずるのか」第15章2023

    • 著者名/発表者名
      西村洋平
    • 学会等名
      第2回プロティノスセミナー
  • [学会発表] 新プラトン主義の家政論?2023

    • 著者名/発表者名
      西村洋平
    • 学会等名
      PAP研究会
  • [学会発表] 人間はなぜ知ることを欲するのか―古代末期の知性論2023

    • 著者名/発表者名
      西村洋平
    • 学会等名
      第1回古代哲学研究ネットワーク
  • [学会発表] アルベルトゥス・マグヌス『「原因論」註解』における神名論2022

    • 著者名/発表者名
      小林剛
    • 学会等名
      第269回京大中世哲学研究会
  • [学会発表] アヴェロエス『矛盾の矛盾』における神認識について2022

    • 著者名/発表者名
      小林剛
    • 学会等名
      第29回新プラトン主義協会大会
  • [学会発表] キリスト教儀礼における『平和の挨拶』について――偽ディオニュシオスの平和概念2022

    • 著者名/発表者名
      袴田渉
    • 学会等名
      聖カタリナ大学キリスト教研究所フォーラム
  • [学会発表] 自然は観想し生み出す――プロティノス魂論における自然の概念2022

    • 著者名/発表者名
      西村洋平
    • 学会等名
      カルチュラル・グリーン研究会
  • [学会・シンポジウム開催] Amos Bertolacci教授講演会2023

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公開日: 2024-12-25  

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