研究課題/領域番号 |
19H01227
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
坂田 隆 石巻専修大学, 共創研究センター, 特別研究員 (00215633)
Agahari Fransiscus・Adrian 玉川大学, 脳科学研究所, 研究員 (20836978)
山崎 功 佐賀大学, 芸術地域デザイン学部, 教授 (60267458)
山本 まゆみ 宮城大学, 基盤教育群, 教授 (60709400)
関山 牧子 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康研究センター, 主任研究員 (90396896)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 日本占領期インドネシア / マラリア / 医療史 / 医療外交政策 / メディア戦略 |
研究実績の概要 |
研究初年度の2019年度にはキックオフ・シンポジウムとしてOther Facets of Medical Studies on the Japanese Occupation in Indonesiaを開催し、国際的にも本研究を発信したが、2020年度は新型コロナウィルス感染症により、海外研究調査や移動を伴う研究及び研究会は、中止或いは大幅に縮小することになった。このような状況下であったが、遠隔研究会を導入し、1.5ヵ月に1回、定例研究会を行った。日本占領期インドネシア研究、公衆衛生学、栄養学、脳科学を専門としている本格的学際研究体制の本研究組織にとっては、遠隔の導入は「異業種」研究者が闊達に意見交換でき、より緊密な情報交換ができ、あらたな気付きも生まれた。学術論文は2本の出版にとどまり、形になる実績はすくなかったが、それぞれの研究者がこれまで収集した史料を精査するとともに、進行中の新型コロナ感染症の経験が感染症の社会と政治、そして医療体制を分析する参考になった。結果として本研究の中心であるマラリア罹患後の対応や罹患後の治療に関する研究に加え、防疫に関する研究の必要性が見いだせた。 2020年度後半には、2021度のEuroSEAS国際学会に本研究組織を中心にA Tropical Disease Between Tokyo and Java: Intertwining Histories of Malariaと題し2つのパネルを申請した。また、次年度に向けてさらなる研究推進のため、日本占領期医療研究を行っている英、米、インドネシア、マレーシアの研究者を招聘し遠隔国際会議First International Workshop: Malaria Wars: The War against Malaria in Japanese Occupied Indonesiaも企画した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルスパンデミック社会のため、国内外の文書館及び図書館へ調査へ行くことが困難となった。また、多くの学会が延期になった。
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今後の研究の推進方策 |
多くの文書館が新型コロナ禍にデジタル化を推進しているため、デジタル史料の研究調査と、現地に赴くハイブリッドの研究体制を実践する。また、多くの学会もデジタル及び対面の両方式で行っているようなので、学会活動も状況に即した対応をする。現地調査に関しては、可能な時期を見計らい実践することとする。
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