研究課題/領域番号 |
19H01230
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
西 一夫 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (20422701)
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研究分担者 |
小林 比出代 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (10631187)
大橋 賢一 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20451453)
奥田 俊博 九州女子大学, 人間科学部, 教授 (30343685)
白井 伊津子 淑徳大学, 総合福祉学部, 教授 (40323224)
茂野 智大 武蔵野大学, 文学部, 講師 (40853057)
佐野 宏 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (50352224)
奥村 和美 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (80329903)
桑原 祐子 奈良学園大学, 人間教育学部, 教授 (90423243)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 漢文書簡 / 敦煌文書 / 書儀 / 尺牘 / 正倉院文書 |
研究実績の概要 |
本年度に目標として掲げている4点の実施計画に基づいて述べる。全体としては部分的に未実施となった当初計画があるけれども、全体の研究成果を示すことができ、研究推進できた。 「注釈作業」では、当初計画「①素稿として作成した本文注釈(№31-36)を輪読形式で原稿を改訂する。作業手順は前年度に同じ。②前年度の改訂原稿(№21-30)を全体会で推敲して内容の充実を図る。③改稿原稿(№11-20)を各研究班の責任者と研究代表者で検討して定稿とする。④国内文献調査の成果を、注釈原稿全体を見直して反映する。」のうち、①~③については、オンラインを活用した研究会を定期開催して継続でき、当初予定の8割を実施できた。④については新型コロナ感染症のため文献調査は未遂行である。 「表現受容と文献特質の解明」では①の台湾調査を実施できていないため十分な成果は得られなかった。②書儀・尺牘調査の成果を注釈には反映できていないけれども、現時点で活用できる資料を追加して注釈の改定を進めている。 「文献調査(国内・国外)」では①の国内調査、②の国外調査(台湾)いずれも新型コロナ感染症のため、国外調査は未実施、国内調査も東洋文庫と調整を進めたが、感染状況が安定しないことから見送った。 「成果発表」では①の国際学会は未開催であった。②奈良女子大学との共催シンポジウムはオンライン開催した。講演は西が行い、年度末の報告書には3名が原稿を掲載した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内外の文献調査が実施できていない部分もあるが、原稿作成の成果はOnline研究会で定期開催して注釈作業を進めることが出来ている。また、年度末に向けて感染症対策が緩和されてきたことから、国内の文献調査の目処が立つなど、次年度以降で重点的に文献調査を実施できるよう研究費の繰り越し等で対応できる準備を進めている。 注釈原稿の内容についても、分担者各自で論文として成果発表するなど成果の公開を積極的に進めてきた。
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今後の研究の推進方策 |
海外の文献調査に対する規制緩和が行われる可能性があることから、国内外の調査実施出来ていない文献の調査を早期に実施して注釈への反映を進める。 注釈作業の検討については、引き続きOnline研究会として継続し、原稿管理もDriveを活用して資料等の共有をしながら定期開催を進めていく。また、成果発表についても国内学会が開催をすることから積極的に成果の発信を行う。海外での発表もOnline化していることから積極的に成果発表を計画して行く。
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