研究課題/領域番号 |
19H01238
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
篠崎 実 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (40170881)
|
研究分担者 |
土井 雅之 文教大学, 文学部, 准教授 (00614992)
中野 春夫 学習院大学, 文学部, 教授 (30198163)
丹羽 佐紀 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (40244272)
岩田 美喜 立教大学, 文学部, 教授 (50361051)
末廣 幹 専修大学, 文学部, 教授 (70264570)
松岡 浩史 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (80780048)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | エリザベス朝演劇 / 娯楽 / 見世物 |
研究実績の概要 |
各研究分担者は大道芸、見世物、売春業、飲食業、大衆歌謡、ギャンブル、狂気系見世物などそれぞれの研究担当領域におけるリサーチを行なった。2年目は主として娯楽文化の具体的な劇作品への反映が演劇の娯楽産業としての性質にどう関わるかを検討した。 その結果を各研究分担者は、篠崎実「『舞台まるごとを鏡にして』――『気質なおし』に見るジョンソンのキャリア創出」; 末廣幹「ウィリアム・ウィッチャリーの『田舎女房』における酔歌再考」、岩田美喜‘Tony Lumpkin in and out of Sweet Auburn: The Literary Topography of Oliver Goldsmith’s She Stoops to Conquer’などあわせて9本の論攷をShakespeare Journalなど内外の研究誌、研究論文集に発表した。 また、研究成果のうち、土井雅之「シェイクスピア独自のフィレンツェ像はどのように形成されたのか」は日本英文学会全国大会で発表された。 2021年3月13、14日にオンラインで研究会を行ない、土井雅之と松岡浩史がそれぞれ飲食業と狂人の見世物についての研究発表を行ない、大阪大学教授山田雄三氏と鹿児島国際大学教授小林潤司氏を招いてそれぞれ見世物としての悪魔憑きと座付き作者の仕事についての講演をしてもらった。 全体として具体的な劇作品の分析に基づいた娯楽産業と演劇の関係にたいする考察が深まった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症流行のため海外での資料調査ができず、研究打ち合わせ等にも支障があったが、オンラインを利用するなど代替的な方法によって資料収集、研究会を行ない、研究の遂行に大きな遅れは生じなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度は研究の最終年となるので、具体的な作品分析に基づいて各領域の娯楽産業についてこれまでえた知見をまとめることが今年度行なうこととなる。 各メンバーは、これまでどおりの資料収集を行ないながら、これまでの知見の集積に基づいて、エリザベス朝演劇と各領域の娯楽産業との関係、エリザベス朝演劇の娯楽産業としての特徴を明らかにすべく、研究成果のまとめを行なう。 その成果をすり合わせ、会全体として広い視野における娯楽産業としてのエリザベス朝演劇像をえるように年度末の研究会に開く。
|