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2023 年度 研究成果報告書

ドイツ占領下フランス南部における定期刊行物と検閲制度についてのアーカイブ研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19H01245
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分02040:ヨーロッパ文学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

重見 晋也  名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (40303573)

研究分担者 間瀬 幸江  宮城学院女子大学, 一般教育部, 准教授 (20339724)
永田 道弘  愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (50513743)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードドイツ占領下フランス / ドイツ占領下フランス文芸誌 / ドイツ占領下フランス映画 / ドイツ占領下フランス演劇 / 検閲制度
研究成果の概要

本研究は、2015年末の大統領令によりヴィシー政権やドイツ占領時代の行政文書の閲覧が一般に公開されたことを背景に、当時のフランス南部において発行されていた定期刊行物に掲載されている文学・演劇・映画といった異なるジャンルに関するテクストを研究対象として取り上げ、それらのテクストが検閲制度などの社会的制約を生成、流通、受容のそれぞれの段階でどのように受けていたかを、アーカイブスで収集する資料を通じて明らかにした。特に、検閲当局から出された指示書の存在を確認したこと、さらにその地域間をまたいだ場合の一貫性について検証が必要であることを明らかにした点で意義深い。

自由記述の分野

フランス文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

一般的に戦時期に検閲制度が敷かれることは了解されているが、ドイツ占領下のフランスにおける検閲制度がどのように文芸誌などの作品刊行に影響したか、その全体像の把握はなされていない。本研究は第二次世界大戦期の行政文書が公開されたことに着目し、文学・演劇・映画という異なるジャンルの作品に対する検閲制度の影響を明らかにしようとするものであった。学術的には検閲制度の実態を表す「指示書」の存在を確認し、それらが地域間で異なっていた可能性を指摘した点で意義がある。また、表現の自由との関係において、社会的・制度的制約が作品刊行とどのような関係を持つのかについて考察を促す点に、本研究の社会的な意義を認められる。

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公開日: 2025-01-30  

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