• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

複統合的言語の語形成と情報構造に関する研究―抱合と語彙的接辞の比較対照を通して

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19H01253
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分02060:言語学関連
研究機関東京外国語大学

研究代表者

渡辺 己  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (30304570)

研究分担者 清澤 香  公立諏訪東京理科大学, 共通・マネジメント教育センター, 准教授 (30758793)
呉人 徳司  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (40302898)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード言語学 / 形態論 / チュクチ語 / セイリッシュ語
研究成果の概要

北アジアで話されているチュクチ語(チュクチ・カムチャッカ語族)と北アメリカで話されているセイリッシュ語族の言語(なかでもスライアモン語,リルエット語,ハルコメレム語)の語形成のうち,特に前者に見られる抱合と後者に見られる語彙的接尾辞について比較対照をおこなったところ,類似点も多いが,チュクチ語の抱合では,道具や場所を表す名詞も抱合で表しうるのに対し,セイリッシュ語族ではそのような名詞項を語彙的接尾辞で表すことはできないという,非常に顕著な違いがあることがわかった。

自由記述の分野

言語学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で対象としたチュクチ語とセイリッシュ語族の言語は,いずれもいわゆる少数の話者によって話されている言語であるが,一語(特に述部)に多くの概念を盛り込みうるタイプの言語である。機能的には似ていると言われていた抱合と語彙的接尾辞という語形成手段を比較対照することによって,自然言語において,どのように語を作るか,そして,系統が異なる言語において,それがどのような類似を見せるか,相違があるかを精査していくことによって,人間の言語というものの理解に近づくことができたと考えられる。特にこれらの言語の研究者は世界的に非常に少ないこともあり,国際的な貢献度も高いと言える。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi