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2021 年度 実績報告書

「混成言語」を通してみるユーラシアの諸言語ー言語接触と言語生態ー

研究課題

研究課題/領域番号 19H01257
研究機関神戸市看護大学

研究代表者

藤代 節  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (30249940)

研究分担者 片山 修  神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (20295778)
岸田 文隆  大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻), 教授 (30251870)
岸田 泰浩  大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 教授 (40273742)
菅原 睦  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50272612)
早津 恵美子  名古屋外国語大学, 世界教養学部, 教授 (60228608)
澤田 英夫  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (60282779)
沈 力  同志社大学, 文化情報学部, 教授 (90288605)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード混成言語 / 言語生態 / 言語形成 / アルタイ諸言語 / 二言語併用 / ユーラシア諸語
研究実績の概要

2021年度も前年度に引き続き、COVID-19対応のため、現地調査計画がほぼ不可能であった。パンデミックの状況に留意しながら、メンバー間で各地域の混成言語について情報交換などを行いつつ、年度内に本研究課題による研究会も複数回開催した。言語情報は、文献資料の一層の活用を行い、また国内に在住の言語コンサルタントの協力を得るなどそれぞれの地域と対象言語域において工夫を重ねた。2020年度の研究内容の遂行を優先させながらも、2021年度の予定を進めた。研究協力者を含むメンバーの分担はこれまでと大きな変更は無く、ユーラシアを5つのゾーン(東、西、南、北、中央)に分け、混成言語をどう捉えるかという問いを通底させながら、各自が研究を進めた。研究成果論集をCSELシリーズ第24巻として出版し、2023年3月のユーラシア言語研究コンソーシアム年次総会にて研究発表を行った。詳しくは研究成果欄に掲げる。
長らく続いたパンデミックの影響下にあったが、その以前から既に現地調査や学術交流を経ているメンバーによる本研究課題の強みを活かし、2022年度には2021年度の計画を半ばはカバーできた状態となった。2022年度の後半には、研究協力者の吉田浩美が現地でのバスク語調査を再開するなど、徐々にパンデミックの研究への影響が緩和されてきた。ただ、残念なことに2021年度末に勃発したロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻の影響は予想に反して長引き、ロシア語圏内あるいはその周辺の地域の言語を研究対象としているメンバーには停滞の時期となったことは否めない。本研究課題の2021年度の後半に予定していた補充調査を含む少なからぬ部分について、2023年度も引き続き研究を継続を希望したが、再繰り越しが認められなかったことは大変残念であった。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (29件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 図書 (6件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] Российский педагогический университет/Интситут восточных рукописей РАН/Таймырский дом нанодного творчества(ロシア連邦)

    • 国名
      ロシア連邦
    • 外国機関名
      Российский педагогический университет/Интситут восточных рукописей РАН/Таймырский дом нанодного творчества
  • [雑誌論文] 鍵屋歴史館所蔵「書状集」について -薩摩苗代川伝来朝鮮語学書「韓牘集要」との比較-2023

    • 著者名/発表者名
      岸田文隆
    • 雑誌名

      譯學gwa 譯學書

      巻: 10 ページ: 55-75

  • [雑誌論文] Mr. Lamaung Khao Hhao’s Memoir of His Life: Until His Graduation of High School2023

    • 著者名/発表者名
      SAWADA Hideo
    • 雑誌名

      Asian and African Languages and Linguistics

      巻: 17 ページ: 151-189

    • DOI

      10.15026/122480

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ロンウォー語の事象キャンセル2023

    • 著者名/発表者名
      澤田英夫
    • 雑誌名

      加藤 昌彦(編)『東南アジア大陸部諸言語の事象キャンセル』

      巻: - ページ: 189-214

  • [雑誌論文] 単語の語彙的な意味と文法的な性質-多義動詞ツトメルを例に2022

    • 著者名/発表者名
      早津恵美子
    • 雑誌名

      ことばと文字

      巻: 15 ページ: 157-168

    • 査読あり
  • [雑誌論文] チベット・ビルマ諸語の参照文法書目録[抜粋版]2022

    • 著者名/発表者名
      澤田英夫、林範彦
    • 雑誌名

      渡辺己、澤田英夫(編)『参照文法書研究』(アジア・アフリカ言語文化研究 別冊)

      巻: 2 ページ: 149-181

    • DOI

      10.15026/116964

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] インドおよび周辺地域のチベット・ビルマ諸語の参照文法書と諸問題2022

    • 著者名/発表者名
      澤田英夫
    • 雑誌名

      渡辺己、澤田英夫(編)『参照文法書研究』(アジア・アフリカ言語文化研究 別冊)

      巻: 2 ページ: 121-147

    • DOI

      10.15026/116963

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] クトゥブ『ホスロウとシーリーン』におけるオグズ要素について2022

    • 著者名/発表者名
      菅原睦
    • 雑誌名

      『アルタイ諸言語を対象とした環境の変化と言語の変容に関する総合的研究』(CSEL23)

      巻: 23 ページ: 111-122

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] キルギス語再帰動詞再考―『マナス』と現代語テキストとの比較2022

    • 著者名/発表者名
      大崎紀子
    • 雑誌名

      久保智之ほか(編)『アルタイ諸言語を対象とした環境の変化と言語の変容に関する総合的研究』, CSEL (Contribution to the Studies of the Eurasian Languages series)

      巻: 23 ページ: 95-110

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ウラル諸語の文法書について2022

    • 著者名/発表者名
      松本亮
    • 雑誌名

      渡辺己・澤田英夫責任編集『参照文法書研究』(アジア・アフリカ言語文化研究別冊)

      巻: 2 ページ: 201-211

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 日本語の授受構文の形式と意味 ー「てもらう」構文についてー2023

    • 著者名/発表者名
      早津恵美子
    • 学会等名
      2022年度ユーラシア言語研究コンソーシアム 「ユーラシアの言語研究 最新の報告」
  • [学会発表] カチン語の「ラチッ」と雲南の「勒期」 -音韻上の相違2023

    • 著者名/発表者名
      澤田英夫
    • 学会等名
      2022年度ユーラシア言語研究コンソーシアム 「ユーラシアの言語研究 最新の報告」
  • [学会発表] 日本語の動作動詞の属性叙述機能について2023

    • 著者名/発表者名
      沈力
    • 学会等名
      2022年度ユーラシア言語研究コンソーシアム 「ユーラシアの言語研究 最新の報告」
  • [学会発表] チュルク語の動詞形式 -p tururと-a tururについて2023

    • 著者名/発表者名
      菅原睦
    • 学会等名
      2022年度ユーラシア言語研究コンソーシアム 「ユーラシアの言語研究 最新の報告」
  • [学会発表] アルメニア語の動詞活用とEvidentialityについて2023

    • 著者名/発表者名
      岸田泰浩
    • 学会等名
      2022年度ユーラシア言語研究コンソーシアム 「ユーラシアの言語研究 最新の報告」
  • [学会発表] チベット語からの2種類のモンゴル語訳Subasidiに見られる語幹末の n/ゼロ 交替2023

    • 著者名/発表者名
      角道正佳
    • 学会等名
      2022年度ユーラシア言語研究コンソーシアム 「ユーラシアの言語研究 最新の報告」
  • [学会発表] キルギス語品詞論にまつわる問題 ー bar「ある」とjok「ない」ー2023

    • 著者名/発表者名
      大崎紀子
    • 学会等名
      2022年度ユーラシア言語研究コンソーシアム 「ユーラシアの言語研究 最新の報告」
  • [学会発表] 最新のフィールドワークから(バスク語アスペイティア方言)2023

    • 著者名/発表者名
      吉田浩美
    • 学会等名
      2022年度ユーラシア言語研究コンソーシアム 「ユーラシアの言語研究 最新の報告」
  • [学会発表] ネネツ語およびハンティ語における数について2023

    • 著者名/発表者名
      松本亮
    • 学会等名
      2022年度ユーラシア言語研究コンソーシアム 「ユーラシアの言語研究 最新の報告」
  • [学会発表] Характеристики заглавных слов в словаре долганского языка К.М. Рычкова (1882-1923) 「K.M.ルィチコフ(1882-1923)の辞書にみるドルガン語見出し語彙の諸特徴」2022

    • 著者名/発表者名
      С. Фудзисиро (S. Fujishiro)
    • 学会等名
      Международная научно-практическая конференция Многоязычие как фактор разнообразия культур
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 鍵屋歴史館所蔵「書状集」について ―薩摩苗代川伝来朝鮮語学書「韓牘集要」の淵源―2022

    • 著者名/発表者名
      岸田文隆
    • 学会等名
      第13次 国際訳学書学会国際学術会議「近代東アジアの言語学習と通翻訳」
    • 国際学会
  • [学会発表] 中期チュルク語の動詞形式 -(i)p tur(ur)について-完了と証拠性との間で-2022

    • 著者名/発表者名
      菅原睦
    • 学会等名
      共同利用・共同研究課題「チュルク諸語における情報構造と知識管理―音韻・形態統語・意味のインターフェイス―」2022年度第2回研究会
    • 招待講演
  • [図書] 極北のチュルク系言語の「生態」 K.M.ルィチコフが遺した20世紀初頭のドルガン語辞書からみる言語の形成と消滅の危機2023

    • 著者名/発表者名
      藤代節
    • 総ページ数
      372
    • 出版者
      松香堂
    • ISBN
      978-4-87974-784-6
  • [図書] 『イスラーム文化事典』ことわざ,格言,決まり文句(トルコ)(pp.100-101)2023

    • 著者名/発表者名
      菅原睦
    • 総ページ数
      748
    • 出版者
      丸善出版
    • ISBN
      978-4-621-30766-3
  • [図書] Учёные, писатель, художники из числа народов Севера, Сибири и Дальнего Востока (биобиблиографический справочник)『北方諸民族出身の研究者・作家・芸術家総覧(書誌便覧)』2022

    • 著者名/発表者名
      (編) А. Петров, С. Фудзисиро、
    • 総ページ数
      578
    • 出版者
      国立ロシア教育大学北方諸民族研究所・国立ロシア北東大学北東諸民族言語文化研究所・ユーラシア言語研究コンソーシアム
  • [図書] 斎藤倫明・修徳健編『語彙論と文法論をつなぐ―言語研究の拡がりを見据えて』「「カテゴリカルな意味」をめぐって―奥田靖雄の連語論とカテゴリカルな意味-」pp.55-862022

    • 著者名/発表者名
      早津恵美子
    • 総ページ数
      360
    • 出版者
      ひつじ書房
    • ISBN
      978-4-8234-1111-3
  • [図書] 『国際日本研究への誘い』「あなたは日本語の文法を知っていますか」pp.12-272022

    • 著者名/発表者名
      早津恵美子
    • 総ページ数
      381
    • 出版者
      東京外国語大学出版会
    • ISBN
      978-4-9045-7598-7
  • [図書] 『(鍵屋歴史館所蔵 朝鮮語大通詞小田幾五郎編)虎説【解題・翻刻・現代語訳】』2022

    • 著者名/発表者名
      岸田文隆
    • 総ページ数
      48
    • 出版者
      対馬鍵屋歴史館
  • [備考] ユーラシア言語研究コンソーシアム

    • URL

      http://el.kobe-ccn.ac.jp/csel/

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公開日: 2023-12-25  

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