研究課題/領域番号 |
19H01258
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 青森中央学院大学 |
研究代表者 |
加藤 澄 青森中央学院大学, 経営法学部, 教授 (80311504)
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研究分担者 |
斉藤 まなぶ 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (40568846)
飯村 龍一 玉川大学, 経営学部, 教授 (80266246)
田中 真寿美 青森中央学院大学, 経営法学部, 准教授 (90557795)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ASD / 自閉症スペクトラム障害 / SFL / 機械学習 / 語用論的障害 / コーパス / アノテーション・スキーム |
研究成果の概要 |
自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder:ASD)者の語彙-文法資源の選択をマッピングするために加藤 (科研費No.26284060) において作成した日本語話者であるASDと定型発達者の話し言葉のコーパスのデータの拡張及びアノテーション・スキームの精緻化を行い、得られる情報量を大幅に増やした。さらに、そこからASD者の語彙-文法資源選択のアルゴリズム作成への基盤として、自動アノテーションのためのアルゴリズムを作成した。 また、英語話者と日本語話者のASD者の語彙-文法資源選択を比較対照できるよう、日本語版コーパスと同じ構成の英語版を作成を行った。
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自由記述の分野 |
言語学と精神医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ASDの核となる症状は、社会的コミュニケーションと対人的相互作用における困難であるが、原因として共通してあげられるのが語用論的障害である。この語用論的障害について、先行研究では、モダリティ、関係詞など単発の文法資源を扱ったものはあっても、全容をマッピングしたものはないため、ASD特有の語彙-文法資源選択の包括的なマッピングを実現することは、言語と認知の関係を明らかにし、また言語発達遅滞の見られるASD児の言語訓練への早期介入に道標を示すものとなる。また、語用論一般の理論形成に、認知機能の側面からの見解を提示するものとなる。
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