研究課題/領域番号 |
19H01268
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
中川 健司 横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 教授 (20382830)
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研究分担者 |
中村 英三 長野大学, 社会福祉学部, 教授 (00549991)
橋本 洋輔 国際教養大学, 国際教養学部, 助教 (30568770)
宮本 秀樹 長野大学, 社会福祉学部, 教授 (40453401)
布尾 勝一郎 佐賀大学, 国際交流推進センター, 准教授 (90448019)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 外国人介護就労者 / 介護用語 / 視覚情報 / 介護福祉士国家試験 |
研究実績の概要 |
日本で就労する外国人介護就労者の増加が見込まれ、彼らに対する学習支援の必要性も高まっている。介護人材のうち、国家試験を受験することを求められている者も少なくないが、先行研究で明らかになったように、国家試験受験に向けた日本語学習においては、文法よりも介護用語の習得がより重要である。介護用語はその性質により次の(ア)から(ウ)に大別できる。 (ア)母語にそれにあたる概念があり、訳語があれば理解できるもの (イ)日本独自の事物や制度で翻訳してもそのままでは意味が理解できず説明が必要なもの (ウ)言葉による説明では理解が難しく、視覚情報、音声情報の助けが必要なもの 本研究は、外国人介護就労者に対する学習支援の質を高めることを目的に、介護用語学習支援のための視聴覚素材ライブラリを開発するものである。 2019年度については、介護の専門日本語の学習支援の経験の長い日本語教師を対象に、調査を行い、介護用語のうち上記の(ウ)にあたるものがどれのなのかの洗い出しを行った。また、介護の学習支援を行う支援者のための介護の専門日本語学習支援情報サイト開発に向けた準備に着手した。同サイトでは、学習支援を行うものが参照可能な、介護の専門日本語の学習支援に関する記事を掲載予定だが、上記の日本語教師に依頼しその記事の執筆を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
視覚情報を付与する介護用語の選定に際して、過去に国家試験に合格した外国人介護就労者を対象とした調査を行う予定であったが、コロナ禍のため、協力を予定していた介護施設への出張が難しくなったため。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度以降もコロナ禍のため、介護施設での調査、視覚情報準備のための撮影は以前見通しを立てることができていない。そのため、介護用語の選定や視覚情報準備については、代替手段を取ることも検討している。また、それと並行して介護の学習支援を行う支援者のための介護の専門日本語学習支援情報サイトの開発、拡充を行う予定である。
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