研究課題/領域番号 |
19H01272
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研究機関 | 福岡女子大学 |
研究代表者 |
吹原 豊 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (60434403)
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研究分担者 |
八重樫 理人 香川大学, 創造工学部, 教授 (30410848)
佐々木 良造 静岡大学, 国際連携推進機構, 特任准教授 (50609956)
助川 泰彦 東京国際大学, 教育研究推進機構, 教授 (70241560)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 教科学習言語能力 / 対話型アセスメント / 学校教育関連情報提供システム / 外国人排除・包摂 |
研究実績の概要 |
研究開始当初の2019年4月から6月にかけて、調査地である茨城県東茨城郡大洗町と調査対象者である同町在住のインドネシア人コミュニティ(以下、大洗コミュニティ)の子どもたちに関する情報収集や年度内計画の調整を行った。また、それと並行して、これまで大洗コミュニティを対象に行った研究の成果の一部である吹原(2019)(「在日インドネシア人コミュニティにおける子どもたちの言語習得」『国際社会研究』第8号中に収録)を大洗小学校および関係各所に送付し、必要に応じてメール等で意見交換を行った。7月に研究分担者と対面での打ち合わせを行い、8月から10月にかけて大洗小学校での対話型アセスメント(DLA)実施に関する準備を行った。この間、定期的に大洗町を訪問し、大洗コミュニティの子どもたちとその両親を対象とした言語使用、言語習得、教科学習等に関する聞き取りや参与観察を行った。11月に研究分担者2名とともに大洗小学校においてDLAを実施し、12月に評価を確定したうえで結果を大洗小学校側に通知した。2020年1月に大洗小学校を訪問し、同校の日本語指導教室担当者とDLAの評価の確認および調査対象者に関する情報共有、意見交換を行った。その後も2月まではメールでの情報交換を継続したが、2月以降に予定していた対面調査に関しては、コロナ禍の影響により中止を余儀なくされた。 2019年度の後半に予定していた研究活動が実施できなくなったため、これまでの研究成果を翌2020年度の異文化間教育学会で発表すべく準備を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査協力先である教育機関の人事異動(校長および日本語指導教室担当教員)により調査依頼の窓口が変更されたことの影響があった。また、年度後半にはコロナ禍の影響により対面での調査の実施が困難になったことが主な理由である。
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今後の研究の推進方策 |
調査協力先との連絡を定期的に実施する。また、コロナ禍の影響を最小限にとどめるため、可能な限りオンラインを活用して調査を行う。しかしながら、対面調査でしか得られない成果についても認識しており、感染対策を十分に行ったうえでの対面調査も行っていく予定である。また、感染状況に左右されない文献調査を先行させるほか、これまでの研究成果をまとめて公表する活動に力を注いでいく。
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