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2021 年度 実績報告書

論理的文章作成を支援するウェブ型自動処理システムの開発と普及に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19H01273
研究機関早稲田大学

研究代表者

李 在鎬  早稲田大学, 国際学術院(日本語教育研究科), 教授 (20450695)

研究分担者 伊集院 郁子  東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 教授 (20436661)
長谷部 陽一郎  同志社大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (90353135)
青木 優子  東京福祉大学, 社会福祉学部, 講師 (90724691)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード文章の論理性 / 接続表現 / リーダビリティ / ウェブシステム / 論理性の自動判別 / AIによる自動採点
研究実績の概要

本研究は計量言語学の方法を用いて、文章の論理性を自動評価するシステムを開発し、公開することを目的とする。2020年度は、文章の論理性のコア要素として、接続表現に関する調査分析を行った。具体的にはこれまでの日本語学の研究成果を取り入れ、接続表現のリストを作成した。そして、接続表現のリストを複数のコーパスを使って、日本語学習者がどのような接続表現を、どれだけ使っているのかについての実態調査を行った。そして、その結果をもとに、75見出しの接続表現を自動抽出する機能を https://jreadability.net/ で実装し、日本語学習者、日本語教育関係者に対するウェブサービスとして提供している。2021年度は、文章の論理性を自動判定する判別式を実装しました。入力文章に対して、コーパスから学習し、線形回帰分析によって導きだされた判別式を実装した。2000文字以上のテキストに対して、次の計算式で4段階の論理性(優レベル、高レベル、中レベル、低レベル)を判定する仕組みを実装した。「y==3.099+(普通名詞率×-2.837)+(初級前半語率×4.292)+(接続詞率×-49.773)+(動詞率×4.281)+(外来語率×-6.17)+(代名詞率×-10.525)+(助動詞率×0.279)+(形状詞率×-0.691)」を実装し、ウェブサイト「https://jreadability.net/jwriter/」で公開している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

論理性判定のためのシステムへの反映が遅くなったため、利用者からのフィードバックやそれによるシステムの修正も実施できなかった。

今後の研究の推進方策

システムへの実装がおわった段階で、学会やセミナーなどで紹介し、利用を促進すると同時に、システムの問題点など、フィードバックを集める。

  • 研究成果

    (17件)

すべて 2021 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 3件、 招待講演 5件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] リーダビリティ研究がもたらす新しい第二言語教育について2021

    • 著者名/発表者名
      林炫情, 李在鎬
    • 雑誌名

      WIAS Discussion Paper

      巻: 006 ページ: 1-11

  • [雑誌論文] 韓国語文章リーダビリティ判定システム「kReadability」2021

    • 著者名/発表者名
      淺尾 仁彦, 林 炫情, 李 在鎬, 須賀井 義教, 斉藤 信浩
    • 雑誌名

      朝鮮語教育―理論と実践―

      巻: 16 ページ: 5-18

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 発話の産出量と習熟度の関連性に関する定量的分析:I-JASの対話データを用いた分析2021

    • 著者名/発表者名
      李 在鎬
    • 雑誌名

      日本語教育研究(韓国日語教育学会)

      巻: 56 ページ: 55-64

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本語教育における作文の自動評価2021

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 学会等名
      日本言語テスト学会第24回全国研究大会シンポジウム「日本語教育におけるアフターコロナの評価にむけて」
    • 招待講演
  • [学会発表] 日本語教育とデータ科学の融合2021

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 学会等名
      日本教育心理学会自主シンポジウム「統計改革は各教育分野にどのように展開していったか」
    • 招待講演
  • [学会発表] I-JASから考える量的研究としてのコーパス分析が目指すもの2021

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 学会等名
      シンポジウム「学習者コーパスと第二言語習得研究:量的研究と質的研究の交差点」(中国湖南大学主催)
    • 招待講演
  • [学会発表] 複言語話者の言語能力に関する定量的分析:複言語話者と単言語話者は習熟度によって何が異なるか2021

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 学会等名
      第24回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム
    • 国際学会
  • [学会発表] ドイツ・セルビア・日本の大学生が考える「住みやすい国」とは何か-複言語複文化能力の育成を目指す作文活動-2021

    • 著者名/発表者名
      トリチコヴィッチ ディヴナ, 李在鎬, マルコヴィッチ リリヤナ, 村田裕美子
    • 学会等名
      第24回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム
    • 国際学会
  • [学会発表] 量的分析に基づく日本語教育学研究の課題と展望2021

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 学会等名
      第34回日本語教育連絡会議
  • [学会発表] IoT時代の日本語教育を考える2021

    • 著者名/発表者名
      李在鎬, 宇佐美まゆみ, 毛利貴美
    • 学会等名
      CAJLE Annual Conference 2021ラウンドテーブル
  • [学会発表] ライティングの評価再考:機械と人間の役割と今後の教育支援2021

    • 著者名/発表者名
      伊集院郁子, 小森和子, 安高紀子, 高野愛子, 李在鎬
    • 学会等名
      第9回CASTEL/J(日本語教育支援システム研究会)
    • 国際学会
  • [学会発表] 計算モデルに基づくプロフィシェンシーの評価(パネルセッション:ライティングとプロフィシェンシー)2021

    • 著者名/発表者名
      李在鎬,
    • 学会等名
      日本語プロフィシェンシー研究学会10周年記念シンポジウム
    • 招待講演
  • [学会発表] 論理的文章の自動評価に関する研究ーアカデミック・ライティングへの貢献を目指して2021

    • 著者名/発表者名
      李在鎬, 伊集院郁子, 青木優子, 長谷部陽一郎, 村田裕美子
    • 学会等名
      2021年度日本語教育学会春季大会
  • [学会発表] 日本語の難易度に関する評価観:やさしい日本語を素材に2021

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 学会等名
      The 27th Princeton Japanese Pedagogy Forum
  • [学会発表] DDLへの期待と展望:コーパス研究の観点から2021

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 学会等名
      シンポジウム「データ駆動型学習DDLを取り入れた言語教育」
    • 招待講演
  • [図書] データ科学×日本語教育2021

    • 著者名/発表者名
      李 在鎬
    • 総ページ数
      328
    • 出版者
      ひつじ書房
    • ISBN
      4823410998
  • [備考] jreadability日本語文章難易度判別システム

    • URL

      https://jreadability.net/

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公開日: 2023-12-25  

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