研究課題/領域番号 |
19H01277
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
HAGLEY ERIC 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 准教授 (60466472)
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研究分担者 |
Jenkins Adam.B 静岡理工科大学, 理工学部, 講師 (00649618)
原島 秀人 前橋工科大学, 工学部, 教授 (30238175)
ローソン トム 長崎国際大学, 人間社会学部, 准教授 (40645157)
秋山 友香 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (40825072)
キャンベル デイビット 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (50624079)
コッター マシュー 北星学園大学短期大学部, 短期大学部, 講師 (50781407)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | バーチャルエクスチェンジ / 多文化理解 / 英語教育 |
研究実績の概要 |
2019年中12カ国から約6000人の学生や170人の教員がIVEProjectに参加した。参加者が増え、クラウドサーバに移動して、より安定したプラットフォームになった。参加した学生の多文化理解が着実に上達していると調査結果から見て取れる。6000人のうち、1700人は連続して、春版も秋版も参加しており、より深く多文化理解ができたと考えられる。参加した6000人のうち約2800人は日本全国の33大学の日本人の学生であった。日本で初めて、はこだて未来大学はカリキュラムの一部として全学生に参加してもらうようにした。11月、南米コロンビアのSENAに訪問し、当機関とより強力な連携を結んだ。SENAはコロンビアの国立職業訓練センターに置かれており、訪問中センター長と正式なMoU設立で合意した。参加した学生の調査結果から多文化理解が深まり、英語に対する学習意欲も上がり、英語が国際言語であることがあらためて理解され、それをより自信を持って利用できるようになった、との結果が得られた。この調査結果については数多くの学会で発表した。計画通りに新しいフォーラム形式を試し、前回の方法と比較して、新しい方法がより効果的であることも分かった。その方法を、プロジェクトで利用しているプラットフォーム「Moodle」という、世界で最もよく使われている教育管理システム上に導入した。我々が開発した方法が優れていた証しとして、Moodleのコアコードに導入され、世界中の利用者(数千万人)が使えるようになった事実が特筆されよう。研究分担者のローソンはMoodle本部でそれを実演し、実装した。フォーラム内容の全てを一括ダウンロードできる機能も計画して、それもコアコードに導入し、今後参加者の参加の初めの時から最後までの間、より簡単に参加者の語学レベル変化やフォーラム投稿の分析を研究することができるようになるだろう。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
理由概ね計画通り進んでいるが、人数が多いためプレの投稿からポスト投稿までの単語数は合計500,000以上であり、今まだ分析中である。本来の計画であればもう既に終わっているはずだが、5月末までに完了を予定している。本年度アフリカからの参加者もあるはずだが、日本の前期の始まりはアフリカの大学と時期がずれているので、2020年度前期のIVE Projectには参加しないが、後期から参加する予定である。これら以外の計画は計画通りで進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
コロナの影響で本プロジェクトに参加する方が増え、5月11日から遅くスタートしているプロジェクトに5000人以上の学生が参加する予定である。今までで一番大きいオンライン交流となる。今までやったことがない「リアルタイムの交流」を実施する予定もある。もともとは行わない予定だったが、コロナの影響で多くの教員からの要望があり、オープンソースのBigBlueButtonとMoodleの連携で実施してみる。二人の分担者が辞退した(一人は産休、一人は他研究で多忙)ので、分析が多少遅れることがあるかもしれないが、追加分担者一人を加えたので、あまり悪影響がないよう努力する。
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