研究課題/領域番号 |
19H01277
|
研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
HAGLEY ERIC 法政大学, 情報メディア教育研究センター, 研究員 (60466472)
|
研究分担者 |
Jenkins Adam.B 静岡理工科大学, 理工学部, 講師 (00649618)
ローソン トム 長崎国際大学, 人間社会学部, 准教授 (40645157)
コッター マシュー 北星学園大学短期大学部, 短期大学部, 講師 (50781407)
Johnson Andrew 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (90551937)
キャンベル デイビット 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (50624079)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | IVEProject / バーチャルエクスチェンジ / 英語教育 / 他文化間の理解 |
研究実績の概要 |
Covidのパンデミックが発生しているこの時期、International Virtual Exchange Project (IVEProject)は、学生が英語を練習するための素晴らしいツールとなってきましたし、これからもそうです。2020年には、18カ国から約12,000人の学生が参加しました。2020年には日本の34大学が参加し、約5,500人の日本人学生が英語を使って他国の学生と交流しました。 今回初めて、他国の学生がIVEProjectに参加した後、他文化に対する共感がどのように変化したかを比較することができました。コントロールグループと研究群を用いて、このプロジェクトが学生の他文化理解と能力にプラスの効果があることを示しました。 また、コントロールグループを用いて、IVEProjectに参加した後の学生の英語力の変化を、プロジェクト前後の学生たちが書いた作文で調べました。学生の語彙の深さとバリエーションの変化を調べており、予備的な結果は有望ですが、分析はまだ継続中です。 今年度中、今回のプロジェクトに関する一つの本、別の本の1章、1研究論文を出版しました。この論文は、インパクトファクターの高いジャーナルに掲載されました。 フォーラム分析レポートがさらに発展し、日本ムードル協会のイノベーションアワードで2等賞を受賞しました。Moodle本社はこのレポートを見て、Moodleのコアコードに組み込むことを検討しています。これは大変名誉なことです。 7つの国で開催された12のオンライン学会に参加しました。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Covidの大流行により、私たちは海外の学会に物理的に参加することができませんでした。オンライン会議への参加は続けていますが、他の先生方と直接お会いすることができないため、プロジェクトの拡大には限界がありました。しかし、オンライン会議を通じて数名の先生方と出会い、アフリカのマリ、ニジェール、ジブチなどの国や、中南米の国からも参加してくれるようになりました。 私たちは、学生の文化的認識の変化をよりよく理解するための新しい調査手段を作成しましたが、これは世界中のこの分野の他の研究者にとっても有用なものとなるでしょう。他の調査方法では実現できなかったことですが、複数の国で試験的に実施することができました。これまで使用してきた調査方法も有用でしたが、今回開発した方法は、学生の自文化と他文化に対する認識の変化をより詳細に示すことができると考えています。この最初のバージョンは、来年度5月のプロジェクトで使用される予定です。 言語面での研究も進展しており、プロジェクトに参加したことによる学生の言語能力の変化を測るために、事前と事後のテストを行っています。前述したように、現在までのところ、これらの結果は良好ですが、結果を改善するためには、より多くの人数と複数の文化的背景を持つ人々が必要です。
|
今後の研究の推進方策 |
来年度は、これまでに得られた成果を確認するために、新しく作成した測定方法実施による参加者の調査を完了する予定です。コントロールグループと研究群の両方で、事前テストと事後テストを実施する予定です。10月から12月にかけてのIVEProjectでは、20カ国から10,000人以上の学生が参加することが予想されているため、調査結果に絶対的な信頼性を持たせることができるでしょう。 先生と学生の両方にとって使いやすいように、インターフェイスやレポートには若干の微調整が加えられる予定です。 来年は、将来的にプロジェクトが自立した資金調達ができるよう、さまざまな有料モデルを検討する予定です。
|