研究課題/領域番号 |
19H01289
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
折井 麻美子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30334585)
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研究分担者 |
大賀 京子 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (40343016)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 小学校外国語 / 教科化 / 教員研修 / やり取り指導 / 評価 |
研究実績の概要 |
2020年度初頭からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、同年度中については本研究課題の主題である小学校外国語に関する教員研修を実施することが困難であった。2020年度中には、当初の予定通り発表指導や発音指導に関するオンデマンド講義コンテンツを作成することができた一方で、対面実施の予定があった評価に関する研修や、やり取り指導に関する研修を実施することができなかった。そのため、2020年度後半の一部の内容については、2021年度繰越す必要が生じた。 2021年度については、2020年度中に作成した評価に関するオンデマンド講義コンテンツを杉並区で配信した他、2021年度に繰り越した内容である評価および会話指導(特にやり取り指導)のためのオンデマンド講義の作成と研修の実施を杉並区で試行的に実施した。 なお、新型コロナウイルス感染症の影響が依然として残っている状況を踏まえ、複数の方法で研修を提供する必要性から、対面研修を教育センターで実施するだけでなく、その会場からリアルタイム配信をしてオンラインで研修に参加できる「ハイフレックス形式」の研修を行うことにした。この併用型の研修については、内容面についてはおおむね好評であった一方で、オンライン参加者のペアワークへの参加の仕方やペアワークへの参加の意欲の程度の違い、講師への質問ができない等の課題が残った。オンライン研修をより実践的に実施するために、よりきめ細やかな対応が必要であることと、研修を受ける環境(勤務校の状況)についても再度検討する必要があることが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、データ収集を実施する小学校外国語に関する教員研修を実施することが困難となり、2021年度前半に繰り越すことになった。その内容についてはおおむね順調に実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度の研究課題については、その一部を2021年度に繰越し、2021年度中に評価とやり取り指導に関する研修を実施してその効果について検証し、論文にまとめた。 なお、2021年度についても、新型コロナウイルス感染症による影響が大きく、本来の目的であった、地方での講師派遣型の教員研修の実施は依然として困難な状況が続いている。そのため、方針を大幅に転換し、教員研修を全面的にオンラインで実施することを目指すことにした。2022年度は、従来は対面研修を予定していた内容についてもオンデマンドコンテンツとして配信が可能となるように準備を進めている。
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