研究課題/領域番号 |
19H01291
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
田浦 秀幸 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (40313738)
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研究分担者 |
田浦 アマンダ 摂南大学, 外国語学部, 准教授 (60388642)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | バイリンガリズム / fNIRS / コネクトーム / 眼球運動 / 言語習得と喪失 |
研究実績の概要 |
当初の計画では2020年には、2019年度横断データ収集に協力した小中高生の中で、縦断研究に協力可能な被験者から縦断データとして2年目のデータを国内で15名、豪州で15名のデータ収集を行うはずであった。ところが、2019年度後半に発生した世界的な新型コロナウィルス蔓延の為、2019年度のデータ収集が頓挫し、2020年度に2019年度計画していたデータ収集を行う事すらできそうもない状況となった。そこで、海外在住の日系人家庭の英語力縦断データ収集を断念し、国内の国際結婚家庭児(両親の少なくとも一方の母語が英語)からのデータで代替することにした。つまり、「帰国生の英語力保持・喪失プロセスと海外在住日本人の英語力習得プロセスとの比較」を、「帰国生の英語力保持・喪失プロセスと日本在住国際結婚児の英語力習得プロセスとの比較」へと変更することで、本研究目的を維持する事とした。 2020年度、英語圏からの帰国中高生15名(2019年と2020年の合算数で、英語圏渡航時年齢は0;00から7;05、英語圏滞在期間は4.00から16.00年、帰国後の期間は0.01から5.07年)からベースラインデータとして、(1)即興英語口頭ナラティブ・ライティングデータの言語データと、(2)言語流暢性タスクとバイリンガルストループテスト遂行中の脳血流データを収集することができた。2021年度には2年目の縦断データを収集出来た上に、日英語読解時の眼球運動データ・文法的曖昧文読解時の眼球運動及び脳波データの収集も3名から行えた。尚、2021年度も年少者からのデータ収集が従前ほど自由にできる環境に戻らなかったので、国内国際結婚児(年齢は6;11から23;00)からのデータは、本研究グループが収集済み(未分析・公表)の15名からのデータ(本人及び保護者からは承諾を得ている)をベースラインデータとすることとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍により被験者減が避けられなかったが、逆手に取って、被験者からのデータを多角的に収集する事にした。タスクデザイン策定・データ分析方法の確立に予想外の時間が掛かってしまった為若干計画より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
国際家庭児からの縦断データと、帰国生からの縦断データの比較分析に専心する。その際、2021年度に国際家庭児から収集出来た日英文法的曖昧文読解時の眼球運動データ及び脳波データも加味できるよう、こちらのデータ分析も同時進行で行う。また眼球データ・脳波データの有用性が高いと判明した場合には、被験者から新たに同様のデータ収集を行い(同意が得られた場合のみ)、両群比較も行う。
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