研究課題/領域番号 |
19H01293
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 大介 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (50374872)
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研究分担者 |
菱岡 憲司 山口県立大学, 国際文化学部, 准教授 (10548720)
坂本 達彦 國學院大學栃木短期大学, その他部局等, 教授 (20390750)
青柳 周一 滋賀大学, 経済学部, 教授 (40335162)
高橋 陽一 宮城学院女子大学, 学芸学部, 准教授 (40568466)
平野 哲也 常磐大学, 人間科学部, 教授 (50735347)
添田 仁 茨城大学, 人文社会科学部, 准教授 (60533586)
阿部 浩一 福島大学, 行政政策学類, 教授 (70599498)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 歴史文化の再生 / 学際連携 / 歴史文化資料の保全 / ネットワーク形成 / 地域連携 |
研究成果の概要 |
1,伊勢松坂商人で、江戸深川を拠点としていた海産物商・湯浅屋(小津)与右衛門家の当主であった小津久足が、個人として商家当主、文学者、蔵書家および文化人としての動向を、それぞれの社会状況とともに明らかにすることで、「近世的」自我をもった個人としての有り様を明らかにした。2、小津久足による近世紀行文の代表作「陸奥日記」などを活用して、東日本大震災被災地の一つである茨城県における18~19世紀の歴史文化環境を再生した。3,天保時代から明治初年の仙台藩領の商家に残された約60万文字におよぶ商家日誌を公刊し、天保飢饉や戊辰戦争など災害・紛争時の庶民社会の状況を解明した。
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自由記述の分野 |
日本近世史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1,小津久足の研究からは、江戸時代の日本に生きた一人の商人が、身分制を原則とする社会の中で、個人が名称を使い分けることで近世的自我を確立したこと、生業と風流を両立させることで心身の健康を保つことなど、江戸時代の社会・文化的蓄積に基づく「あり得た近代」の姿が示された。2、小津久足の紀行文「陸奥日記」のような、外部者が特定の地域に来訪してその様子を叙述した記録を活用することで、東日本大震災などの災害や、社会的な変化によって失われた歴史文化的環境の再生に資することができることを明らかにした。3,市民との長期的な連携活動により仙台藩の未解読史料を公刊し、学術さらに地域の歴史文化再生の基盤を整備できた。
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