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2019 年度 実績報告書

通信使と訳官使の統合的研究―17-19世紀東アジア国際秩序と構造の視座転換―

研究課題

研究課題/領域番号 19H01307
研究機関名古屋大学

研究代表者

池内 敏  名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (90240861)

研究分担者 程 永超  名古屋大学, 高等研究院(文), 特任助教 (80823103)
石田 徹  島根県立大学, 総合政策学部, 准教授 (90386524)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード訳官使 / 朝鮮信使 / 近世 / 東アジア
研究実績の概要

科研費の採択決定ののち直ちに二人の研究分担者(以下、本科研メンバー)とともに「訳官使・通信使とその周辺」研究会(以下、「周辺」研究会)を組織し、年度内に3回の研究会を実施した。また、科研メンバー外で近世日朝関係史や朝鮮通信使およびそれに関連する対外関係史研究を行う若手研究者(日本・中国・韓国)を本科研の企画に招請した。そうした企画として、本年度は英国調査(2019年8月)、中国(復旦大学・上海)での国際シンポジウム(同9月、以下復旦大シンポ)および乍浦・寧波での現地踏査、名古屋大学での国際シンポジウム(2020年1月)を行った。また「周辺」研究会における研究発表内容のうち第1回・第2回のものは本年度の本科研報告書である『訳官使・通信使とその周辺』1号(以下、『周辺』1号)に掲載した。さらに、復旦大学で実施された国際シンポジウム報告のうち二つは、『周辺』1号に原稿として掲載した。また、英国調査・国際シンポジウム・現地踏査については『周辺』1号に彙報を載せた。
研究代表者は、第1回「周辺」研究会、復旦大シンポでの口頭発表のほか、日本史研究会近世史部会(2019年6月12日、京都)、韓日関係史学会12月例会(同12月14日、韓国・西江大学校)、九州史学会大会(同12月15日、九州大学)で口頭発表した。分担者のうち石田徹は、第2回「周辺」研究会、復旦大シンポで口頭発表した。また程永超は、復旦大シンポ、第3回「周辺」研究会のほか国際シンポジウム「歴史的転換期における東アジア国際関係の新解釈」(2020年1月12日、名古屋大学)で口頭発表した。
本科研の一年めの研究活動については、研究分担者のひとりがネット上にHPを作成して広報を行うとともに、年度末には研究成果報告書として『周辺』1号を刊行し、関連する分野の研究者に配布した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実績の概要欄に示したとおり、当初の計画どおり、英国調査、復旦大シンポ、研究会の開催、研究の口頭発表および研究成果報告書『訳官使・通信使とその周辺』1号を刊行した。また、若手研究者を国際的な史料調査やシンポジウムに招くことも研究計画通りに実現した。

今後の研究の推進方策

2020年4月半ば現在の情勢下では、国内外を問わず史料調査や大規模な研究会・シンポジウムの開催が困難と思われるので、当初計画および一年目の研究遂行状況を踏まえた展開を考えつつも、いまできることを模索しながら進めてゆかざるをえない。それは、(1)一年目に得られた成果のうち原稿化ができていないもの、未整理のものを整理して次年度以降に備えること、(2)オンライン上で検討できる史料群や本科研進行以前から収集済みの手元史料を読み込むこと、(3)科研メンバーのあいだではオンライン会議を開催するなどして意思疎通をはかること、こうしたことである。

  • 研究成果

    (19件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 5件、 招待講演 4件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (2件)

  • [国際共同研究] 復旦大学文史研究院/山東大学(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      復旦大学文史研究院/山東大学
  • [国際共同研究] オクスフォード大学(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      オクスフォード大学
  • [国際共同研究] 忠南大学/高麗大学(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      忠南大学/高麗大学
  • [雑誌論文] 「柳川一件」の歴史的位置2020

    • 著者名/発表者名
      池内敏
    • 雑誌名

      訳官使・通信使とその周辺

      巻: 1 ページ: 51-66

  • [雑誌論文] 寛永十二年の訳官使2020

    • 著者名/発表者名
      池内敏
    • 雑誌名

      訳官使・通信使とその周辺

      巻: 1 ページ: 67-74

  • [雑誌論文] 中高歴史教科書における「朝鮮通信使」表記と「信=よしみ」説について2020

    • 著者名/発表者名
      石田徹
    • 雑誌名

      訳官使・通信使とその周辺

      巻: 1 ページ: 3-49

  • [学会発表] 17世紀初頭の日朝関係と中国―日朝貿易の回復と朝鮮の倭情辯誣を中心に2020

    • 著者名/発表者名
      程永超
    • 学会等名
      国際シンポジウム「歴史的転換期における東アジア国際関係の新解釈」
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 対馬藩宗家文書における「唐兵乱」情報―丁卯の役、丙子の役と清の入関を中心に2020

    • 著者名/発表者名
      程永超
    • 学会等名
      「訳官使・通信使とその周辺」研究会
  • [学会発表] 「柳川一件」像の解体2019

    • 著者名/発表者名
      池内敏
    • 学会等名
      「訳官使・通信使とその周辺」研究会
  • [学会発表] 柳川一件の歴史像とエピソード2019

    • 著者名/発表者名
      池内敏
    • 学会等名
      日本史研究会近世史部会
  • [学会発表] 寛永十二年の訳官使2019

    • 著者名/発表者名
      池内敏
    • 学会等名
      東アジア文化間の対話―朝鮮通信使学術シンポジウム
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 「柳川一件」の歴史的位置2019

    • 著者名/発表者名
      池内敏
    • 学会等名
      韓日関係史学会12月例会
    • 国際学会
  • [学会発表] 柳川一件の歴史像とエピソード2019

    • 著者名/発表者名
      池内敏
    • 学会等名
      九州史学会2019年度大会
  • [学会発表] 中高歴史教科書における「朝鮮通信使」表記と「信=よしみ」説について2019

    • 著者名/発表者名
      石田徹
    • 学会等名
      「訳官使・通信使とその周辺」研究会
  • [学会発表] 朝鮮「通信」使の「信」について2019

    • 著者名/発表者名
      石田徹
    • 学会等名
      東アジア文化間の対話―朝鮮通信使学術シンポジウム
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 17 世紀中葉における書契違式をめぐる日朝交渉 -日本硫黄の朝鮮輸出を中心に-2019

    • 著者名/発表者名
      程永超
    • 学会等名
      東アジア文化間の対話―朝鮮通信使学術シンポジウム
    • 国際学会 / 招待講演
  • [備考] 通信使と訳官使の統合的研究 ―17-19世紀東アジア国際秩序と構造の視座転換―

    • URL

      https://sites.google.com/view/yakkanshi/home

  • [学会・シンポジウム開催] 歴史的転換期における東アジア国際関係の新解釈2020

  • [学会・シンポジウム開催] 東アジア文化間の対話―朝鮮通信使学術シンポジウム2019

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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