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2023 年度 研究成果報告書

近現代中央アジアにおける水利と社会変動―定住民と遊牧民の相互関係を中心に―

研究課題

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研究課題/領域番号 19H01316
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
研究機関筑波大学

研究代表者

塩谷 哲史  筑波大学, 人文社会系, 准教授 (30570197)

研究分担者 地田 徹朗  名古屋外国語大学, 世界共生学部, 准教授 (10612012)
久米 正吾  金沢大学, 古代文明・文化資源学研究所, 特任助教 (30550777)
植田 暁  独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター グローバル研究グループ, 研究員 (30848859)
宗野 ふもと  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特任研究員 (30780522)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード中央アジア / 水利灌漑 / 在来知 / 歴史学 / 定住民と遊牧民の相互関係
研究成果の概要

本研究は、中央アジア最大のオアシス地域の一つであるホラズム地方を対象として、16-20世紀の比較的長期のスパンでの水利と社会変動との関わりを明らかにした。この時期の中央アジア南部オアシス地域は、16世紀のウズベク遊牧集団の征服と定住化、19-20世紀のロシア帝国の軍事征服とその後のロシア・ソ連による支配と社会主義的近代化により、たびたび社会変動に直面した。本研究は水資源をめぐる定住民と遊牧民との相互関係の変化、ロシア・ソ連両政府主導の灌漑開発の現地社会への影響、遊牧民の定住化や大規模灌漑事業の現地社会に与えた影響を考察した。

自由記述の分野

中央ユーラシア史

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在の中央アジア灌漑史研究は、ロシア・ソ連側の政策を解明しているが、現地社会からの視点が欠けている。また、最も人口稠密なフェルガナ地方や、歴史的な帝国建設の舞台またはイスラーム教学の中心であったマーワラーアンナフルにおける事例を、他の地域の灌漑史を叙述する際に代表させることが多い。さらに灌漑史研究は文献資料のみに依拠しがちで、民族誌学、人類学の成果を十分に参照しえていない。そこで本研究は、16世紀から20世紀に至る比較的長期のタイムスパンを対象とし、ホラズム・オアシスに焦点を当て、文献史料と口述資料の双方を用いて、現地社会の視点から記述することに努めた。

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公開日: 2025-01-30  

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