研究課題/領域番号 |
19H01317
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森本 一夫 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00282707)
|
研究分担者 |
新井 和広 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 教授 (60397007)
河原 弥生 東京大学, 附属図書館, 准教授 (90533951)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | イスラーム教 / ムスリム / ムハンマド一族 / 血統 / 宗派 / サイイド |
研究実績の概要 |
2022年度の最大の課題は、メンバーが実施してきた担当テーマに関する研究を完成させ、全員が寄稿する論文集を刊行することであった。また、最終的な形をとった成果を踏まえ、プロジェクトのテーマに関する研究をさらにどのように発展させていくことができるのか、またプロジェクトがそのテーマをこえたイスラーム史・イスラーム研究の課題にどのような新たな視角を提供することになったのかについて、総括と展望を行うことも重要な課題であった。 論文集刊行に向けては、まず6月5日と12日の両日にわたりハイブリッドでの研究会を開催し、執筆に入る直前での相互批評の機会とした。また、論文集の編集は研究代表者だけでなく分担者・協力者も関わる形で進め、そこでも内容や表現に関する相互的な貢献が実現するよう図った。結果として、年度末に『東洋文化』103号(特集号「『ムハンマドの血筋』とムスリム:アリー一族をめぐる多様な語りと語り手たち」)を刊行することができた。同特集号は準備が整いしだい東京大学学術機関リポジトリで全文公開される。各章での分析が「多様な語り」をめぐるものに終始することなくその「語り手たち」をも捉えるものとなっていること、スンナ派・シーア派(十二イマーム派)両派のムハンマド一族一般(=イマームたち以外)をめぐる言説の間の共通性と差違のあり方に新たな光をあてていることが、この論文集の二つの特徴である。 研究活動の総括については、それを目的とする研究会を3月26、27日に同志社大学で開催した。また、11月には、研究期間を通じてほとんどのメンバーが直に意見交換を行うことができなかったジュリアン・ルヴェスク氏を招聘し(2021年度からの繰り越し金により実施)、2度の講演会を実施した。 以上に加え、本プロジェクトが手がけたテーマの今後の継続・発展の足がかりとすべく、図書を中心とする資料の整備も行った。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|