研究課題/領域番号 |
19H01330
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤川 隆男 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (70199305)
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研究分担者 |
中村 武司 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (70533470)
チョ シンキ 京都大学, 情報学研究科, 特定准教授 (70784891)
梶原 智之 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 助教 (70824960)
長原 一 大阪大学, データビリティフロンティア機構, 教授 (80362648)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | パブリック・ミーティング / 公開集会 / 公共圏 / 世論形成 / オーストラリア史 / デジタル・ヒストリー / 民主主義 / 社会運動 |
研究実績の概要 |
新型コロナ流行時の2020年度の研究計画は次の5つであった。 1. 日付/曜日/人名/地名/項目名などのキーワードを自動的に抽出し、時系列・地域別の変化を明らかにし、比較し、相関関係を検証して、12月の第70回日本西洋史学会大会におけるシンポジウムの準備をする。2.パブリック・ミーティングの目的となる文やフレーズ(キーワードでも可)を自動的に抽出し、様々な項目間の構造的連関と時間的変化を 明らかにし、世論形成構造と公共圏形成の歴史の大枠を明らかにする。項目間の構造的関連や時間的変化は時系列データマイニング技術により実現する。3.12月12日に第70回日本西洋史学会大会でシンポジウムを開催。4.イギリスにおけるパブリック・ミーティング研究の状況を調査する。5.アメリカとカナダにおける公開集会の研究状況の調査報告をまとめる。 1の抽出作業と検証は順調に進行し、第70回日本西洋史学会大会の大会主催者としての任務とシンポジウムの準備を順調に進め、3のシンポジウムを成功裏に実現した。このシンポジウムの際に、アメリカとカナダにおける公開集会の研究状況の調査報告を行った。2の項目に関しては、文やフレーズ(キーワードでも可)を自動的に抽出し、様々な項目間の構造的連関と時間的変化を明らかにして、世論形成構造と公共圏形成の歴史の大枠を示すことはできた。4.イギリスにおけるパブリック・ミーティング研究状況の調査は、現地で調査はできなかったが、おおむねその内容を把握することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナ流行によりイギリスでの調査が不可能になり、関連する史・資料の収集や研究交流ができなくなったが、史・資料の調達などは、可能な限りネットで行うなど代替措置をとることで、埋め合わせ、今年度の研究には支障をきたさないようにした。その結果、今年度の成果としては遅れはないが、次年度の準備に問題が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
オーストラリアでの史・資料調査を含めた渡航先の検討や、インターネットを通じた交流の拡大や史・資料の調達などの検討。
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