研究課題/領域番号 |
19H01360
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03060:文化財科学関連
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研究機関 | 花園大学 |
研究代表者 |
高橋 克壽 花園大学, 文学部, 教授 (50226825)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 古墳の周濠 / 音波探査 / レーダー探査 / 墳丘復元 / 湛水状態 / 古墳の思想 |
研究成果の概要 |
本研究は、湛水状態の古墳の周濠の調査方法を開発することを主な目標とした。そのために、最初にスワス音響測深機と音波探査機SH-20を用いた堆積層計測を併用することを考え奈良県奈良市ウワナベ古墳で実施した。ウワナベ古墳はその後、宮内庁と奈良県・奈良市が部分的な発掘調査をしたので、その結果と照合し、精度と改善点を確認した。次にサブボトムプロライラ―SB‐216Sを用いた音波探査を大阪府堺市ニサンザイ古墳と奈良県川西町島の山古墳で実施し、探査測線を密に設けることで後者で島状施設のある可能性を指摘できた。 また、福井県若狭町脇袋古墳群の発掘で周濠の貯水や給排水に関わる知見を得た。
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自由記述の分野 |
考古学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の古墳はその主要なものには周濠がともなっており、泥と水に覆われているため周濠内部が本来どのような状態であったのかうかがい知れない。本研究ではその未解明な部分に対して有効な科学的な探査法を編み出すことに主眼を置いた。その結果、サブボトムプロファイラーを用いた高密度の探査が有効であることが判明した。今後事例を増やしていけば、周濠内の島状施設や渡り土手、堰状遺構などの諸遺構が実際にはどの程度存在していたのか、周濠がどれくらい水を湛えていたのかなどを考えることができるようになるだろう。これまでまったく手のつけようのなかった濠の内部の状況がわかれば、古墳そのものへの理解も進むと考えられる。
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