研究課題/領域番号 |
19H01380
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
伊藤 悟 金沢大学, 人間科学系, 教授 (20176332)
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研究分担者 |
鵜川 義弘 宮城教育大学, 教員キャリア研究機構, 名誉教授 (20232803)
山本 佳世子 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (60311445)
秋本 弘章 獨協大学, 経済学部, 教授 (90327015)
井田 仁康 筑波大学, 人間系, 教授 (20203086)
大西 宏治 富山大学, 学術研究部人文科学系, 教授 (10324443)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | GIS / AR / MR / XR / 拡張堅実 |
研究実績の概要 |
本研究は、高等学校における近未来型の地理教育像を確立することを目指して、タブレット端末やスマートフォンで容易に活用できる教育用「ユビキタスGIS」を、VR(Virtual Reality; 仮想現実)やAR(Augmented Reality; 拡張現実)を融合させたMR(Mixed Reality; 複合現実)技術も組み込みながら開発し、それを高校教育現場で実践しながら、新科目「地理総合」の必履修など新たな時代に対応した高校地理教育の内容や方法を解明することを目的とした。 今年度は主に2つの課題を取り扱った。1つは、教育用「ユビキタスGIS」の整備と提供であり、いま1つは、それを利用した授業実践の蓄積と評価であった。前者は従前からの継続として充実を目指したものである。後者は今年度、より比重を高めたものとして、高校における地理教育等の授業を構想、実践の拡大を狙った。 ただし、新型コロナウィルス感染症拡大の事態を踏まえて、高校での新たな実践については取りやめ、代替案としての大学等で実践を模索した。大学においては、高校等の教員免許に関わる教科教育法の講義やフィールドワークの実習など、高校地理教育との関連が深い授業科目を対象とした。また、既に行った高校で実践を検討し、それに基づいて国際学会などで成果を公表した。 システムについては、従前から独自に開発してきたものに加え、より持続的・継続的な利用ができるように、Google MapsやSNSなどの活用可能性を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初計画していた高校現場での実践がコロナ渦のもと困難であったため、その代替処置として大学等での実践への切り替えも図ったものの、そこでもコロナ渦などによる制約が避けられなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
まず、地理教育等の授業で、教育用「ユビキタスGIS」を実際にどのように用いるか、言い換えれば同GISを用いた授業計画(指導案)の立案と実践を拡大する。既に実践を行ったものについては、その成果や課題を展望する。 また、AR/MR技術を活用する授業コンテンツの更新や拡大を行い、より使いやすいものを目指す。必要に応じてシステム等も見直す。 以上から、教育分野におけるARの利用事例から、その効果を検証し、その結果からMRへの拡張による教育利用の意義を解明する。それらを通じて、GISやMR技術を立脚する新たな時代に適合した地理教育等の姿を発信する。
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