研究課題/領域番号 |
19H01384
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
友澤 和夫 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (40227640)
|
研究分担者 |
後藤 拓也 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 准教授 (00452798)
鍬塚 賢太郎 龍谷大学, 経営学部, 教授 (40346466)
宇根 義己 金沢大学, 人間科学系, 准教授 (40585056)
由井 義通 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (80243525)
勝又 悠太朗 旭川市立大学, 経済学部, 助教 (80896134)
陳 林 広島大学, 現代インド研究センター, 特任助教 (40730544)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | インド / デリー首都圏 / 郊外 / 産業開発 / 住宅開発 / サバルタンな都市化 |
研究成果の概要 |
デリー首都圏は法的に定められた範囲であり北海道をしのぐ面積を持つが、実際に郊外と言える空間はデリー隣接県に限られる。隣接県では大規模な産業開発・住宅開発がマスター・プランに則して進行しており、本調査ではグルグラム県とファリダバード県での開発の実際を捉え、地域分化や各種主体の関与により多様性があることを明らかにした。また、工業団地の機能を確認し、グローバル経済やGVCとの関わりを見いだした。近隣県での農業は従来の穀物栽培を中心としたものから養鶏やマッシュルーム栽培など市場志向のものに転じていることを把握した。大規模開発が行われた地区周辺の農村集落ではサバルタンな都市化が進行している。
|
自由記述の分野 |
経済地理学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は新興国都市論の構築への寄与であり、デリー首都圏では州政府や企業が主導する大規模ないわば「上からの都市化」と、一般の人々の様々な自営的な活動によるサバルタンな都市化≒「下からの都市化」が進行していることを明らかにしたことである。両者が溶融する新しい空間として郊外を位置づけ、その特徴を多面的に明らかにした。 社会的には、本研究で得られた知見は、まずは高等学校の地理教科書や教材において活用可能であり、地理教育に還元可能である。また、インドとの関係は将来的にも重要性を増しているが、インドおよび首都デリーの現状および課題を正しく認識しておくことは、日本の各界にとって有益である。
|