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2023 年度 研究成果報告書

MDG5達成に向けたアジアのマタニティ政策の検証-脱医療化とポジティブな出産経験

研究課題

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研究課題/領域番号 19H01390
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分04030:文化人類学および民俗学関連
研究機関奈良女子大学

研究代表者

松岡 悦子  奈良女子大学, アジア・ジェンダー文化学研究センター, 協力研究員 (10183948)

研究分担者 浅田 晴久  奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (20713051)
阿部 奈緒美  奈良女子大学, アジア・ジェンダー文化学研究センター, 協力研究員 (20848460)
曾 ケイエ  奈良女子大学, アジア・ジェンダー文化学研究センター, 特任助教 (30848552)
青木 美紗  奈良女子大学, 生活環境科学系, 講師 (50721594)
五味 麻美  川崎市立看護短期大学, その他部局等, 講師 (70510246)
Hanley Sharon  北海道大学, 医学研究院, 特任講師 (80529412)
諸 昭喜  国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 助教 (80848359)
嶋澤 恭子  大手前大学, 国際看護学部, 教授 (90381920)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード母子保健 / 女性の健康 / 妊娠・出産 / バングラデシュ / 医療化 / NGOs / グローバルヘルス
研究成果の概要

バングラデシュのマダリプル県ラジョール郡の村の母子保健に焦点を当てた研究を行った。女性の健康は、女性の生活全般と密接に関係していることから、児童婚の状況、マイクロクレジットの利用、女性の空間移動についても調査した。MDGsによって施設分娩が進められた結果、調査村の施設分娩率は67%、帝王切開率は60%となっている(2021年)。その結果、子どもへの母乳哺育率は低下し、女性の産後の体の不調が増えており、女性の健康にとって望ましくない状況が生じている。その背景には、海外出稼ぎによる送金の増加で村が豊かになり、私立病院が乱立したために、医学的には不必要な帝王切開が増加していることがある。

自由記述の分野

文化人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

MDGsと後続のSDGsは人類に共通の目標を掲げているが、それが個々の文化でどのような形で現れるかについては、文化人類学的な調査が必要である。グローバルヘルスの分野で一般的に主張されていることが、ある文化のなかで生きる人々に与える影響については、その文化の視点から見た調査が必要である。施設分娩が出産の安全性に寄与し、女性の健康の改善に寄与するためには、施設分娩の質が高められなくてはならない。また、政府による私立病院の規制や、女性の側の教育レベルの向上、NGOのヘルスワーカーによる支援も重要である。学術的意義としては、グローバルヘルスを個々の文化に視点を置いて見る重要性を明らかにしたことである。

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公開日: 2025-01-30  

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