研究課題/領域番号 |
19H01391
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
内藤 直樹 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (70467421)
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研究分担者 |
村尾 るみこ 総合地球環境学研究所, 研究部, 研究員 (10467425)
久保 忠行 大妻女子大学, 比較文化学部, 准教授 (10723827)
大橋 正明 聖心女子大学, 現代教養学部, 非常勤講師 (20257273)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 難民キャンプ / 難民経済 / 日常生活 / 長期化難民 / グローバルコンパクト / 配給 / バウチャー / 電子マネー |
研究成果の概要 |
本研究では、長期化難民による経済活動が創出される機序とそれがホスト社会に与えるインパクトに関する比較研究をおこなった。具体的にはアジア・アフリカのメガキャンプや定住地での難民の経済活動を比較した。そして、難民をとりまく国家政策、環境、歴史、文化、時間等の要因が経済活動の創出と展開にいかに影響するのかを検討した。 本研究には、①従来の難民支援が前提としてきた「依存する難民」像に根底的な再考を促す意義と、②意味を帯びた時空間としての「場所」を創り出す人びとの社会・文化的実践に焦点をあてた研究の視点と方法論を確立する意義がある。
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自由記述の分野 |
文化人類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の対象地域では、難民をキャンプに隔離収容する政策をとっている。だが、難民キャンプとその周辺では、難民とホスト社会のあいだで活発な経済活動や社会関係が創出されている。こうした経済活動の背景を理解するためには、難民キャンプには国際社会からの支援が集まるというトランスナショナルな場所性も考慮する必要がある。 本研究の学術的意義は、難民キャンプという排除と包摂が重層するトランスナショナルな空間のなかで、難民とホスト社会の住民を中心とする諸アクターが、生活の場を創出するためにどのような相互行為をおこなっているのかに関する民族誌的な比較研究をおこなったことにある。
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