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2022 年度 研究成果報告書

紛争後社会のレジリエンス:オセアニア少数民族の社会関係資本と移民ネットワーク分析

研究課題

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研究課題/領域番号 19H01399
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分04030:文化人類学および民俗学関連
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

丹羽 典生  国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 教授 (60510146)

研究分担者 小林 誠  東京経済大学, コミュニケーション学部, 准教授 (10771826)
渡辺 文  同志社大学, グローバル地域文化学部, 助教 (30714191)
風間 計博  京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (70323219)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードレジリエンス / 少数民族 / オセアニア
研究成果の概要

本研究では、紛争後社会のレジリエンスをオセアニアの少数民族の事例から分析した。先住民との婚姻による結びつきなどの社会関係資本、グローバルなネットワークの拡大に伴い存在感を増大させる移民コミュニティ、そしてそれらに影響されて刻々と変化するエスニック・アイデンティティなどが比較分析された。レジリエンスに関わる人文社会科学の文献調査に加えて、在フィジーの少数民族、かれらの宗主国、再移住先のオセアニア大国がフィールド調査の地として選定された。その結果、フィジーの先住民族の文化への習熟の度合い、日常の関係性の親密さの度合いによって、紛争後の関係修復の戦略に違いが見られることを示唆した。

自由記述の分野

社会人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

紛争後の社会において、いかに争いの当事者が和解できるか。あるいは過去の遺恨を再燃させることなく、関係の維持を図るのかというのは国家間や民族間の対立では基本的な問題点である。本研究では、移民/先住民、グローバル化/土着化という相対立する幅の中で、具体的な人々の行動というミクロな分析からどのようにレジリエンスを試みているかを解き明かした。グローバル化されたヒトの移動は、難民・移民問題、それと相関して生起する排外主義的な動きなど多くの現代的課題を生み出しているが、本研究成果であるオセアニアの少数民族の事例分析を敷衍することで、示唆的な多文化共生への経験的な分析を行うことができる。

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公開日: 2024-01-30  

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