研究課題/領域番号 |
19H01440
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
山口 直也 立命館大学, 法務研究科, 教授 (20298392)
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研究分担者 |
仲 真紀子 立命館大学, OIC総合研究機構, 教授 (00172255)
山口 亮子 関西学院大学, 法学部, 教授 (50293444)
本庄 武 一橋大学, 大学院法学研究科, 教授 (60345444)
友田 明美 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 教授 (80244135)
鈴木 博人 中央大学, 法学部, 教授 (90235995)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 神経法学 / 人工神経接続 / ブレインデコーディング / 外傷性脳損傷 / 脳死判定 / ニューロフィードバック / 脳機能イメージング / 痛みによる負情動生成 |
研究実績の概要 |
2021年度においては、前年度に引き続き、研究分担者らとともに、法と脳科学・神経科学に関する研究成果を公表しつつ、本研究課題である神経法学研究の総論部分に関する知見を得た。そして、同研究領域の研究者との人的ネットワークの形成を継続しつつ、以下の第10回乃至第17回の研究会の開催をもって、神経科学・脳科学、医学、心理学、薬学系の主要研究領域についての検討を概ね終えた。 具体的には、山口を代表者として組織する「神経法学研究会」において、以下の8回の研究会を実施した。そのうえで、2021年度末に中間報告書『わが国における神経法学の基盤的研究 ―法学・医学・心理学の協働― <神経科学・心理学篇>』(2022年3月15日発行・全121頁)をまとめた。 第10回研究会(2021年4月10日)[「人工神経接続による脳機能再建」西村幸男(東京都医学総合研究所)]、第11回研究会(2021年5月16日)[「痛みによる負情動生成の神経機構」南雅文(北海道大学大学院薬学研究院)]、第12回研究会(2021年6月12日)[「脳活動から心を解読(デコード)する」神谷之康(京都大学大学院情報学研究科)]、第13回研究会(2021年8月21日)[「脳、意思、非難」村松太郎(慶應義塾大学医学部)]、第14回研究会(2021年9月4日)[「外傷性脳損傷:診断の課題」丸島愛樹(筑波大学医学医療系)]、第15回研究会(2021年9月12日)[「脳死判定・臓器組織細胞移植の最前線」永山正雄(国際医療福祉大学大学院医学研究科)]、第16回研究会(2021年10月10日)[「研究倫理とニューロフィードバック」中澤栄輔(東京大学医学系研究科)]、第17回研究会(2021年10月24日)[「脳機能イメージング:基礎から最新の動向まで」定藤規弘(自然科学研究機構生理学研究所)]。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度においては、基盤脳科学、認知脳科学、神経科学、神経機能学、神経形態学、小児科学、認知心理学、臨床心理学等の学問領域の代表的研究者に、当該領域における最先端の研究内容を報告してもらい、神経法学の基礎研究に関する知見を得ることができた。これによって、本研究の第一目標である自然科学、人文科学の研究者で法学(学術融合的研究)にも関心を有する者との人的ネットワークが一定程度構築できたと言える。そして、ここまでの研究成果を2021年度末に中間報告書『わが国における神経法学の基盤的研究 ―法学・医学・心理学の協働― <神経科学・心理学篇>』(2022年3月15日発行・全121頁)として刊行している。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、神経科学、医学、心理学の観点を採り入れた法学の先行研究を分析したうえで、神経法学の主要研究領域の抽出・分析に力を注ぐつもりである。
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