研究課題/領域番号 |
19H01462
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研究機関 | 東洋英和女学院大学 |
研究代表者 |
河野 毅 東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 教授 (10361883)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 東南アジア / 原理主義 / 政治制度 / 教育制度 |
研究実績の概要 |
第1回の研究会合は6月に東洋英和女学院大学キャンパスで研究協力者 ジャムハリ・マクルフ国立インドネシア・イスラム大学シャリフ・ヒダヤトゥラー校教授、カマルニザム・アブドゥーラ国立北マレーシア大学教授、ジュルキフリ・ワディ国立フィリピン大学ディリマン校教授を招聘し開催。科研費研究1年目のプランを決定し、4年間の計画の議論をし、各種専門用語の定義について議論をした。8月は国際連合安全保障理事会テロ対策執行委員会(CTED)と意見交換・情報収集(国連安保理決議第2396号(2017年)の締結につながったマドリード決議の修正では、デジタル情報の扱いについての議論が反映されたがその経緯について聴取)、第114回アメリカ社会学会総会(ニューヨーク、8月10日から13日)参加(ビッグデータを利用したネット情報分析の手法の発展が急速に進んでいることが明らかであった。非常に多く活用されているVOSviewerによる研究成果は様々な分野で発表されている)。10月には国立インドネシア・イスラム大学シャリフ・ヒダヤトゥラー校で第2回会合で第2回研究会合。11月に国立インドネシア・イスラム大学シャリフ・ヒダヤトゥラー校で2019年International Colloquium on Interdisciplinary Studies講演。講演内容は現代インドネシア政治と宗教について。国立イスラム大学イスラム社会研究所で資料収集。2020年2月にフィリピン大学ディリマン校で第3回研究会合、ミンダナオのダバオ市のアテネオ・デ・ダバオ大学で学会開催。この学会に合わせ、ミンダナオ・ダバオ市のイスラム学校訪問と、イスラム学校を統括するダバオ市イスラム教育協議会との意見交換を開催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の方向性は予定通り進展している。会合のタイミングはインドネシア、マレーシア、フィリピンの研究協力者の都合もあり、当初の実施日とずれることもあった。また、ミンダナオ・ダバオにおける研究会合の際に、フィリピンのワディ教授の計らいで、イスラム学校訪問が実現したことは幸いした。さらに、テロ問題のデータベース構築のために学生による補助作業を開始した。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19の影響を受け、海外渡航はもとより、海外における会合開催の困難さを考慮し、インドネシア、マレーシア、フィリピンの研究者の協力を得て、委託調査を実施するべく準備中である。内容は、この3カ国のイスラム教育機関・施設・学校の基礎データの収集である。幸い2020年6月以降、これら各国では国内旅行については緩和されつつあり、研究者も国内における移動は可能となっている。
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