研究実績の概要 |
コロナ禍の収束を受けて東南アジア各国が渡航緩和を進め、さらに日本政府による渡航規制の緩和が進む中、海外での調査を再開した。以下の海外での活動はインドネシア、マレーシア、フィリピンの研究者と共に実施した。 (1)2022年11月 第21回イスラム学国際会議年次総会(AICIS)”Future of Religion in G20”研究発表及びPesantren Digital(イスラム学校)訪問・幹部面談。AICIS研究発表では科研費の課題に沿ったサラフィー主義の東南アジアへの影響の背景を説明した論文を発表した。研究協力者の3名の研究者(インドネシア、マレーシア、フィリピンの教授)も同じセッションで発表した。 (2)2022年12月 マレーシア・サバ大学社会学部との意見交換・コタキナバル市イスラム寄宿塾(Madrasah Al-Ikhwan Darul Ulum Sabah訪問。マレーシアの連邦制度が東マレーシア各州に与える自治権の課題についてマレーシア・サバ大学意見交換を実施。さらに、歴史的には新規参入してきたムスリム人口とそれ以前に在住していたプロテスタント人口の棲み分けの現状について調査。 (3)2023年3月 国立イスラム大学バンダアチェ校での意見交換・イスラム寄宿塾訪問。寄宿塾は以下を訪問し情報収集した:Dayah Ishlahuddin Al-Amiriah, Dayah Mulia, Dayah Al-Bahjah, Dayah Thalibul Huda, Dayah Manarul Huda, Dayah Baitul Arqam。 ジャカルタではインドネシア戦略国際問題研究所を訪問したが資料は国立図書館に移動していたので国立図書館へ行き新聞記事の収集。また、イスラム団体ムハマディアでの情報収集。
|