• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

思想、運動、そして制度化:東南アジアにおけるサラフィー主義の定着過程の研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19H01462
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分06020:国際関係論関連
研究機関東洋英和女学院大学

研究代表者

河野 毅  東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 教授 (10361883)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードサラフィー主義 / 東南アジア / 原理主義 / 政治制度 / 教育制度
研究成果の概要

本研究では、東南アジア3カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン)に到来したサラフィズムの受け入れについては、均一なものではなく、国家の役割で違いが出ており、それはサラフィズムそのものの影響というよりも、既存の国家と社会との関係において拡大の方向と範囲が変わるものであることを明らかにした。しかし、2年半に及ぶコロナ禍で海外調査が困難な状況に陥り、コロナ禍収束以降の半年ほどでのデータ収集は特殊時のデータとなりこれも難しい状況になった。今後の課題としては、現代の課題(例えば地球温暖化や貧困の解消など)に取り組むイスラム教育の役割を研究することで実用的な政策提言も可能になるだろう。

自由記述の分野

政治学

研究成果の学術的意義や社会的意義

思想が制度化するプロセスという解明を通じ、社会科学の理論構築を助けるための研究というのが当初の学術的な意義である。中東発のイスラム原理主義思想であるサラフィズムが東南アジア地域に定着する制度化を理解するためには、制度化を政治学や社会運動論(権力をめぐる駆け引きの結果制度として定着する)、経済学(価格と同じく経済合理性に基づいて均衡安定する)、政治学と経済学の共同研究(制度が発するインセンティブ構造と権力闘争の結果勝者が制度を維持する)などの様々なアプローチを活用して理解する必要性があると考える。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi