研究課題/領域番号 |
19H01463
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
月村 太郎 同志社大学, 政策学部, 教授 (70163780)
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研究分担者 |
廣瀬 陽子 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (30348841)
妹尾 哲志 専修大学, 法学部, 教授 (50580776)
東野 篤子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60405488)
末近 浩太 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70434701)
岩坂 将充 北海学園大学, 法学部, 教授 (80725341)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 東地中海地域 / 紛争 / 記憶 / 安全保障化 |
研究成果の概要 |
紛争の「記憶」の安全保障化において、「記憶」は恣意的に利用され得る。同一の政権ですら同じ紛争の「記憶」における強調点を変え、新旧の紛争の「記憶」を混合して利用する事例がある。政権が脆弱である場合には、「安全保障化」に非国家主体の越境的活動やネットワークが大きく影響する可能性がある。東地中海地域の安全保障に関する認識はEUとEU外のアクター間のみならず、EU諸国間でも齟齬が見られる。更に2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻は、東地中海地域のみならずユーラシアのパワーバランスや、大国の対外政策に大きな変更を迫っている。この「事件」はやがて「安全保障化」される「記憶」となるであろう。
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自由記述の分野 |
国際政治史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
紛争多発地域である東地中海地域における「記憶」の「安全保障化」に関する研究は、同様に紛争が頻発する世界各地における事例についても、その分析に際して、有意な手がかりを与えてくれることになる。さらに、2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻に続く戦闘はまさに「東地中海地域」において発生したのであり、本研究における知見は、ウクライナ侵攻が終了した後に、その「記憶」が「安全保障化」するプロセスや、将来における発現形態の考察にも重要なヒントを提示することになる。
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