研究課題/領域番号 |
19H01476
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鈴木 綾 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (20537138)
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研究分担者 |
李 根雨 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 社会科学領域, 任期付研究員 (80836643)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 情報伝播 / 社会ネットワーク / 農業外部性 / 無作為化比較対照試験 / ベトナム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、農家間の農業技術に関する情報伝達の動機を探り、今後の効果的な農業技術の普及方法の考察に資することにある。2022年度は、ようやく現地調査に行ける状況になったため、11月に現地調査を行い、今後の調査や実験に関しての準備を行った。Vietnam Sustainable Shrimp Allianceという団体が設立されたため訪問し、今後の調査や実験の協力体制について議論できた。農家の他、現地政府の担当者や輸出加工業者にも面会し、情報収集を行った。さらに、インドネシア企業がエビ養殖のための水質計とアプリを開発してベトナムで展開し始めており、現地の担当者と面会して今後の協力体制について議論した。その後もオンラインで議論を進め、2023年4月から現地で水質計利用の効果や情報の伝播を考察する社会実験を開始することで合意し、4月上旬にベトナムでキックオフワークショップを開催することとなった。
1月から3月にかけて、第三回目のエビ養殖農家に対する質問票をベースとした調査を実施した。調査員が対象農家650名にコンタクトを取り、養殖から撤退したり調査協力を得られなかった農家を除く328名の農家にインタビューを行い、3月末までに調査を終えた。
2022年4月には開発経済学会大会(査読付き)で農業外部性と社会ネットワークに関する論文を発表し、2023年3月には、アジア農業経済学会のSpecial Seminarや東大水フォーラムで東南アジアの養殖業に関する招待講演を行い、本研究からの成果も報告した。さらに、Aquacultureという国際的な査読付き学術誌にも論文を掲載し、GISの専門家と共同で行っている衛星画像によりエビ養殖池の変化を見た論文も現在学術誌に投稿中である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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