本研究「因果性の識別と社会厚生の最大化を両立させたフィールド実験の理論・実証研究」は、節電に対する効果的な介入方法を実証的に明らかにする研究であり、電力小売全面自由化後の節電行動変容を促して、フィールド(社会)実験を用いて結果を検証します。フィールド実験では、因果性の識別のために、無作為比較対照法という手法を用います。しかし、この手法は介入の効果の最大化を保証せず、「誰が介入を受けるべきか」の問題を解決できません。本研究では北川透等が考案した実証的厚生最大化メソッドを用いて、因果性の識別と社会厚生の最大化の問題を双方あわせて吟味検討しました。
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