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2022 年度 実績報告書

経済発展・貧困削減における市場機能の役割

研究課題

研究課題/領域番号 19H01482
研究機関京都大学

研究代表者

高野 久紀  京都大学, 経済学研究科, 准教授 (40450548)

研究分担者 有本 寛  一橋大学, 経済研究所, 非常勤研究員 (20526470)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード経済発展 / 市場の機能改善 / 貧困削減
研究実績の概要

本研究では、市場機能が未発達とされる開発途上国において、市場構造の分析と、市場の機
能改善による貧困削減効果の推定を、マダガスカルとベトナムのデータを用いて行った。マダガスカルのコメ取引市場の調査からは、買い手のサーチ行動において、仲介業者が重要な役割を果たしていることが分かった。先行研究では、買い手が直接売り手を探す形のランダムサーチのモデルが採用されているが、買い手は仲介業者に手数料を払って在庫があり価格も安く質も高い売り手をサーチしていることを鑑みると、仲介業者をプラットフォームと見立てたモデルの方が現実妥当性が高い。通常のプラットフォームの分析では、インターネット取引が分析の主対象なこともあり、プラットフォームは顧客情報を管理するコストがゼロと想定されて分析が進められているが、コメの仲介業者の場合は、日々売り手の在庫状況をアップデートしていく必要があるため、情報管理コストを入れた分析が必要になってくる。以上の状況を描写した論文を現在執筆中である。
また、ベトナムでは、過去20年のPro poor growthの程度を計測するために、Ray&GenicotのUpward mobilityの指標を分解する手法を提案し、分析を進めている。その結果、ベトナムの貧困削減においては、労働市場を通じた所得上昇の影響が大きかったこと、金融アクセス改善の影響は限定的であったこと、工業化が重要であったことなどが示された。
さらに市場機能を補完するNGOが提供するマイクロクレジットにも焦点を当て、バングラデシュのデータを用い、実証分析と理論モデルを用いたシミュレーションにより、新たな融資設計のあり方を提案した。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] At the Right Time: Modifying Repayment and Disbursement Schedule in Microcredit2022

    • 著者名/発表者名
      Hisaki Kono
    • 学会等名
      Econometric Society 2022 Australasia Meeting
    • 国際学会
  • [学会発表] At the Right Time: Modifying Repayment and Disbursement Schedule in Microcredit2022

    • 著者名/発表者名
      Hisaki Kono
    • 学会等名
      the Workshop Series on Sustainable Mekong,
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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